ウーバーイーツ労組が会見 事故実態調査へ(全文5完)ふらふらになって転んだ
ウーバーに今後求めたいことは?
時事通信:厚労省とかその辺。だからそれが思いどおりになるのかどうかっていうのは、予断を許さない話で。それでもって、ウーバーに対して要求していくってことは、この補償内容の改善ということになるのか、あとは事故を起こさないようなそういう工夫とか、そういうことなのか。日本政府、労災保険に関してはもう完全に分かったんですけど、ウーバーに対して、これ、何を求めていくかというのをもう少し教えていただけると。 前葉:それはずっと、この組合を立ち上げるときからずっと言っていることなんですけど、先ほども言ったとおり、一方的に全て決められてしまうので、だからそれこそ団体交渉とかでわれわれの、現場で働いている人間の声を聞いてもらうというところがやっぱり一番大きいですかね。いろんな、本当に細かいところから、もう事故を誘発するようなシステムも然り、それ以外にもいろいろなところでトラブルを起こすようなシステムづくりをやっぱりしているので、現場のことを全然分かってないじゃんっていうようなことが多いので、それを団体交渉なりで会社側と話していくという。それを目指したいということです。
現行制度は本当に大丈夫なのか
天野:ちょっと補足。この間、ユニオン側と、この調査の内容についていろいろ打ち合わせをしていく中で、やっぱり切実な問題として、もちろん国の労災保険の対象になるということができればそれは素晴らしいことなんですが、すぐにそれが実現できるという状況ではありませんので、なかなかこれはハードルが高いですから、差し当たってはやっぱり、今のウーバーイーツが提供している傷害見舞金制度、これは本当に大丈夫なのかというところがまず切実な問題としてあるわけですね。 そこをやはりしっかり検証して、これは不十分だということであれば、抜本的にこれは改善してくれという話になるでしょうし、もう1つはやっぱり今、まさに委員長がおっしゃられたように、昨今の配達の仕組みがいろいろ変わっていく中で、どうも事故が起こりやすいような無理な配達を強いられるような仕組みになってきてはいないかという不安が、配達員の方々からは出てきているわけですね。そういったことをこの調査の中で、実際にそういったある程度の因果関係といいますか、関連性が明らかになるようなことがあれば、やっぱりそこは今のやり方では危険だと。もっと安全な配達ができるように改善してくれと、こういう要求にもなるのかなというふうに思います。 なんにせよやはり、実態がまだまだ全然明らかになっておりませんので、実態はやっぱり調べていって、その実態の中からどういうことがいえるかということを分析していかなければいけないというふうに思っている。会社が全然情報を明らかにしないので、ユニオン側でこうやって努力をして調べていかざるを得ないというところではありますけれども、なんとか実態を明らかにして、出てきた実態に即して会社側に対してもしっかり改善を要求するところは改善を要求していきたいというふうに思っているところです。