インテルを変えた「コンテ流の神髄」【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
「情け容赦ない」メソッド。誰に対しても常に無慈悲だ
インテルを抜本的に改革し、「勝てる集団」へと変えたコンテ。身振り手振りを交えながら常に大声を張り上げ、チームを奮い立たせる。(C)Alberto LINGRIA
言わずと知れたユーベのカピターノだっただけに、招聘には懐疑的な見方も少なくなかった。しかしコンテは、インテルを瞬く間に掌握し、勝てる集団へと変貌させる。選手の能力よりも人間性を重視するその神髄とは?(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2019年12月19日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― アントニオ・コンテは生まれながらの「カピターノ(キャプテン)」であり、先頭に立って周りを牽引する真のリーダーだ。 MFだった現役時代には、13年間所属したユベントスでキャプテンマークを腕に巻いてピッチを縦横無尽に駆け回り、仲間を鼓舞した。監督キャリアをスタートさせてからも、常にカピターノであり続けてきた。初めはアレッツォ、バーリ、アタランタ、シエナといったプロビンチャで、そしてとりわけ指揮官として帰
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