石破茂首相“最も酷い閣僚人事”の怨嗟…“健康不安説”菅義偉元首相の言いなり状態に広がる不安
10月1日、自民党の石破茂総裁が臨時国会で第102代総理大臣に選出され、林芳正官房長官が新閣僚名簿を発表した。 【写真あり】石破茂首相が「優秀な人物」と評した“もっともひどい”新大臣 なかでも目についたのが麻生太郎氏に代わって、自民党副総裁に就任した菅義偉氏の周辺議員の入閣だ。菅氏は、9月30日に自民党本部で会見に臨んだが、健康を不安視する声が続出している。 政治部デスクはこう話す。 「菅氏は小泉進次郎候補を全面支援しましたが、小泉氏が3位に沈むと決選投票では、小泉陣営の票を石破氏に投入し、石破総裁の誕生に貢献しました。 今回、石破氏は『適材適所』と言いながら、自身を支援してくれた人のいうことはことごとく聞き、身内に極めて甘い人事になったといわざるを得ません。 菅氏の人脈で言うと、牧原秀樹法相と坂井学国家公安委員長は菅グループ(ガネーシャの会)枠で、三原じゅん子少子化担当相と麻生派ながらも入閣した浅尾慶一郎環境相は、ともに参院神奈川県選挙区選出で菅氏が力を持つ“神奈川枠”です。浅尾氏は参院の閣僚枠として順当な面もありますが、いずれも菅氏の推薦があったと言われています。 特に坂井氏は菅内閣の官房副長官時代、自民国対への連絡が不徹底で、予算委員会の空回しなどを起こした“不適格人物”として知られ、今後に不安が広がっています」 さらには、牧原法相、三原少子化担当大臣についても、大臣としても適格性に首をひねる声があがっている。政治担当記者が話す。 「牧原氏は2024年8月に、自身のXで《今回のオリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだと思います》と発言するなど、過激な物言いで知られる人物です。 X上ではこれに反発する声も多く《牧原秀樹を落選させよう》がトレンド入りする事態となりました。党内からも『全員逮捕などとXに投稿する人物が法相で大丈夫なのか』という懸念の声があがっています。 また、三原氏は2019年6月の参院本会議で、当時の安倍晋三首相の問責決議案を提出した野党に対して『恥を知りなさい』と発言したことがあり、今後大臣としての発言を懸念する声があがっています。 岸田文雄氏が総裁選への不出馬を表明した際にも、その決断について、自身のXでは首相を労う言葉などは一切なく《責任を取るというなら遅すぎた》と痛烈に批判するなど、その攻撃的な姿勢も不安視されています」 そして、今回の閣僚人事でもっとも驚きの声があがったのが、小泉純一郎内閣時代に内閣府特命担当大臣を務めた村上誠一郎氏の総務大臣への起用だ。 「正直言って、最も酷い人事は、村上誠一郎氏の入閣です。皆さんご存じのとおり、安倍晋三氏が亡くなった後に『国賊』と呼び、役職停止1年となった人物です。 石破氏は周囲に『こんな優秀な人物を埋もれさせてはならない』と話していますが、これまで自民総務会などで、野党とほぼ同じ主張を繰り返し、周囲から “腫れもの” 扱いでした。 さすがに石破氏も当初は予算委員長などの処遇を考えていたようですが、村上氏側から『なんとか閣僚に』と突き上げられ、総務大臣ポストを与えてしまいました。同省はさまざまな許認可権を持つ巨大官庁であり、党内では驚きと呆れが広がっています」(前出のデスク) 前途多難の「石破内閣」だが、党内の支持なしに国民の支持は得られるのだろうか――。