伝統のF1モナコGP、2031年まで開催契約延長。開催時期は6月1週目に
F1はモナコGPの開催契約を2031年まで延長したことを発表。開催時期はこれまでの5月から、6月最初の週末に移動することになるという。 【ギャラリー:美しきF1マシン】伝説のモナコGP&最後のホンダV12……セナが魅せたマクラーレンMP4/7A 長くF1を象徴するイベントとして開催され続けてきたモナコGPだが、近年は新規開催を望むグランプリが多く、開催権料も特例的に安く設定されていたということもあり、同条件での開催継続は難しいとされてきた。しかし11月14日、F1はプレスリリースを大々的に発表し、モナコGPでの開催を2031年まで継続することを明らかにした。 モナコGPは1929年に初開催。1950年にF1が世界選手権となった年には、その1戦として行なわれた。1955年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった2020年を除いて毎年開催されてきた。その間、数々の名勝負が生み出されてきた1戦だ。 なお最近では5月最後の週末に開催されることが多かったが、2026年以降は6月最初の週末での開催となる。 「F1が2031年までモナコでレースを開催できることを嬉しく思う」 F1のステファノ・ドメニカリCEOはそう語った。 「モンテカルロの市街地は独特で、F1の有名な一部であり、全てのドライバーが優勝を夢見るレースだ。モナコ太公のアルベール2世殿下、モナコ自動車クラブ会長のミシェル・ボエリ氏、そしてこの重要なパートナーシップの延長に関わった全ての方々に、特に感謝の意を表したいと思う」 「この合意は、F1とモナコのパートナーシップとイノベーションの、新しい時代を告げるものだ。モナコ太公アルベール2世殿下の未来志向のリーダーシップによって最適化されたカレンダーを作成し、物流への負担を軽減し、2030年までに(二酸化炭素排出量)実質ゼロを達成するという目標に向けて歩み続ける中で、世界選手権の環境への影響を減らすことができるはずだ」 またモナコ自動車クラブのミシェル・ボエリ会長も、次のように語った。 「モナコ太公アルベール2世殿下、ステファノ・ドメニカリCEO、そしてこの契約延長に関わった全ての方々に特に感謝申し上げる」 「2031年までのフォーミュラ・ワン・グループとのこの新しい契約の締結は、我々の関係の強さを証明するだけでなく、レースの週末に全ての来場者に比類ない一流の体験を提供するという我々の約束を再確認するモノである」 「モナコGPはここで最も重要なスポーツイベントであり、公国に何十万人もの観客を導き、そして世界中で何百万人ものテレビ視聴者を魅了し続けている」
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