盛り上がりに欠ける? 北海道新幹線 テレビでは開業日に特番ラッシュ
【北海道・札幌】3月26日、北海道に「新幹線」がやって来ます。第1号列車はすぐにチケットが売り切れましたが、それ以外の予約率は、開業日から9日間では25%にとどまっていることが報じられました。 テレビでは毎日のように「いよいよです!」と北海道新幹線の開通を歓迎ムードとともに報じていますが、北海道民全員が盛り上がっているわけではないように思います。
予約率は25%にとどまる
ここで、北海道新幹線の開業に向けた昨年末からの動きを簡単におさらいしておきましょう。 ●2015年10月 JRグループが北海道新幹線に関わる料金表を発表。東京~新函館北斗間は片道2万2690円(運賃1万1560円/指定席1万1130円)に決定。東京~札幌間は2万6820円(同1万4140円/1万2680円)。 ●2015年12月 JRグループが3月26日以降のダイヤを発表、東京~新函館北斗間は最短で4時間2分で運行することが判明。接続などを含むと東京~札幌間は最短で7時間44分で、これまでのダイヤよりも1時間23分の短縮。収支試算は年間48億円の赤字(収入111億円、支出160億円)という厳しい数字。 ●2016年2月 マスコミも多数乗車して行われた避難訓練中に5分間の停電。JR北海道は「送電の手順に誤りがあった」と人為的なミスであることを発表。 ●2016年3月 JR北海道が、3月26日の北海道新幹線開業日から9日間の指定席予約状況が25%に留まっていることを発表。また「はまなす」「カシオペア」などの北海道と本州の架け橋的電車が相次ぎ休止。特に「はまなす」は、「最後の急行列車」として愛された存在だった。 このように、決して好調とはいえない指定席の予約状況や厳しい収支予想が発表される中でも、開業PRキャラクター「どこでもユキちゃん」がラベルに登場する記念フードが販売されたり、新幹線に関係する各駅ではイベントが催されたり、札幌ではスキー場で開業を祝う花火大会が開催されたりするなど、開業を歓迎する動きは見られます。