東大・安冨教授、れいわ新選組から参院選出馬(全文1)現代社会は豪華な地獄
政治の原則を変えないといけない
安冨:どうも、たくさん来ていただきましてありがとうございます。安冨です。ちゃんと立てない。座ってやらせていただきます。今回、太郎さんから出てほしいという。実は、その話をいただく前には一度握手したことがあるっていうだけの間柄でした。そんな関係でしかもメールで頼まれたんですけど、そんなものを引き受けるのはやっぱりどうかしてるなと自分でも思うんですけど、でも今の時代に私が何かできることがあるとしたら、これは非常にいい機会ではないかと思って選挙に出させていただくことにいたしました。 その目的は、最も大きな目的は、私が先ほどご紹介いただいたように現代社会っていうのは豪華な地獄みたいな社会だと思っていて、とても素晴らしい、見た目は素晴らしいんだけどなんか中にいると息が詰まって苦しくてたまらないみたいなそういう社会。真綿で首を絞めるような、だけどその真綿は上等みたいな、オーガニック真綿で首を絞めに来るみたいな、そういう世の中だと思っていて、そこをなんとかしない限りは私たちは決して幸せになれないし、そして日本社会はやがて崩壊に向かっていくんじゃないかと、非常に強く危惧しています。 私は、東京大学の東洋文化研究所というところの教授なんですけども、元来の専門は満州国の経済史というものを研究していたんですがそのときからエリートを中心としたインテリゲンチャ、そしてそれが真剣に、真面目に物事に取り組んで人々を地獄に連れて行くっていうようなビジョンを描くようになって、それをどうやって解消したらいいんだろうという問題をずっと考えてきました。 普通の選挙は政策を訴えるという建前になっています。だから太郎さんの、このれいわ新選組もたくさんの、幾つかの政策を掲げてそれを推進するという建前にはなっているんですが、でも私は政策をどうこうしてなんとかなる段階ではもうないというふうに考えていて、そうではなくて政治の原則を変えないといけないだろうというふうに思っています。