アイススケートリンク、国際規格に対応 富山・中央通りの複合施設30日起工
富山市中央通りに整備される複合施設内のアイススケート場のリンクが、アイスホッケーやフィギュアスケートの国際規格に対応した縦60メートル、横26メートルの規模となることが11日、関係者への取材で分かった。スケート場は低層棟(7階建て)の6~7階部分に吹き抜けで造られ、客席は固定200席で、仮設を加えると最大700席となる。複合施設の起工式は今月30日と決まり、営業開始は2027年3月を目指す。 アイスホッケーリンクの国際規格は縦60メートル、横26~30メートルで、近年は北米規格の横26メートルに合わせて横幅が狭くなる傾向にある。国内では横30メートルのリンクが多く、国際的なトレンドに合わせて差別化を図る。 アイススケート場は、通年24時間稼働し、昼は一般開放し、夜は競技の練習用として貸し出す。同時に約200人が滑走できる。北陸3県では初めての通年営業リンクで、年間13万2千人の利用を見込む。運営は、富山市総曲輪のグランドプラザで「エコリンク」を運営するNPO法人を主体とした企業「iマネジメント」(田中洋一郎社長)が担う。
複合施設ができる再開発エリアは中央通り西側のD北地区で、敷地面積は約6370平方メートル。200戸超のマンションとなる高層棟(24階建て)と、アイススケート場や商業施設、駐車場が入る低層棟からなる。総事業費は約225億円を見込む。