楽天の三木谷氏が携帯参入で会見(全文1)安定稼働の確認後、受付開始
楽天の三木谷浩史会長兼社長は6日午後、記者会見し、今秋に新規参入する携帯電話事業について、本格的なサービス開始は「1か月後に始まるかもしれないし、年内いっぱいになるかもしれない」と述べ、予定していた10月より遅れる見通しを示した。 【動画】楽天の三木谷氏が携帯参入で会見「可及的速やかにフルサービス入りする」(2019年9月6日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「楽天の三木谷氏が携帯参入で会見「可及的速やかにフルサービス入りする」(2019年9月6日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者・進行の説明
司会:皆さま、大変長らくお待たせいたしました。本日はお忙しい中、楽天モバイル携帯キャリア事業についての記者発表会にお越しいただきまして誠にありがとうございます。本日は2部制にて開催いたします。 第1部では楽天株式会社代表取締役会長兼社長、三木谷浩史、楽天モバイル株式会社代表取締役社長、山田善久、同社最高技術責任者、タレック・アミン、楽天株式会社副社長執行役員、武田和徳が登壇し、楽天モバイルのビジョンや10月から開始するサービス概要などをお話しいたします。第2部では楽天モバイル株式会社代表取締役社長、山田善久、常務執行役員、大尾嘉宏人が登壇し、MVNOや新製品についてご紹介いたします。第1部、第2部のいずれも質疑応答のお時間を設ける予定です。 それではまず第1部を始めさせていただきます。それでは楽天株式会社代表取締役会長兼社長、三木谷浩史より楽天モバイルの展望についてご説明させていただきます。
フルクラウド・フルソフトウエアのサービス
三木谷:皆さん、こんにちは。楽天の三木谷でございます。本日はお忙しいところ楽天モバイルの記者発表会に来ていただきまして、どうもありがとうございます。去年の4月に総務省さんのほうから、この携帯電話事業に関する周波数の割り当てと、そして許認可をいただきまして1年半でここまでやってまいりました。 もともとわれわれが考えていたのは、従来型の携帯ネットワークを非常にシンプルなオペレーションでつくることによって、国民の方々に、より安価で、そして使いやすい携帯サービスが開始できるかなというふうな感じで始めましたが、そのプロジェクト開始後、やはりやるからには新しいことをやろうということで、ネットワークにおける革命を起こすぞということで、今までの、従来のネットワークとはまったく違った世界初の完全仮想化、クラウドネイティブの携帯ネットワークを引くと、このような挑戦を始めました。 これは世界中の携帯キャリアであったり、あるいはネットワークの技術者が夢に見た、本当にこの携帯ネットワーク業界におけるアポロプロジェクトと言ってもいいんだと思いますが、去年、私がMWC、Mobile World Congressでシスコのチャック・ロビンスCEOと共同記者会見したときに幾つかのネットワークの機器の会社さんは、これは不可能であるということをご丁寧にペーパーにまでして出してらっしゃるところがありました。それぐらいこれは非常にチャレンジングだったものでございますけれども、この世界初のフルクラウド、フルソフトウエアのサービスが10月よりいよいよ日本で開始いたします。