楽天の三木谷氏が携帯参入で会見(全文1)安定稼働の確認後、受付開始
5Gや5G+にも引けを取らない
フルクラウドといいましても、何回かご説明させていただいておりますが、何をやったかというと、基本的には専用機器の呪縛からの解放と。つまりここに言われております、われわれの自分たちでつくったインテルチップのベースのネットワーク機器、いわゆる汎用機を構成することによって一切、専用のハードウエアを使っていない。アンテナは使ってるわけですけど、それ以外は基本的には全てソフトウエアにしたということでございます。600以上ある専用端末、専用ハードウエアを全てソフトウエア化することによって、このネットワークをより安く、より大容量に、より高速に、そして遅延も5Gあるいは5G+といわれているものに引けを取らないぐらい4Gベースでも実現しております。 2つ目の大きな革命というのは、世界に先駆けてモバイル・エッジ・コンピューティングを、このネットワークの世界に持ち込むということでございます。従来のネットワークというのは、あくまでも接続だけでございまして、それ以上のサービスというのはないわけでございますが、われわれのほうはこのモバイルエッジ、エッジコンピューティングというのがこれからのキーワードになりますけれども、おそらく世界で唯一、最初にこのモバイル・エッジ・コンピューティングを4G、そして5Gの世界で展開することになるということでございます。 これによって単純につながるだけでなくて、われわれのネットワーク自身にさまざまなコンピューティング機能を持つことになります。人工知能であったり、あるいは非常に大きなゲーム、こういうものをモバイル側に、モバイルエッジ側に吸収することによって、より大きな計算をすることができ、ゲームであれば楽しむことができるということであります。 3つ目。今までの従来の携帯電話とはまったく違う通信形態を追求していきます。ここにLinkというふうに書いてありますけども、基本的にはわれわれが開発しましたLinkというものをベースに、今までにないさまざまなコミュニケーション手段を提供し、データとボイスの垣根をなくす、なくすはちょっと言い過ぎかもしれませんけど、最小限にしていくということでございます。