珠洲の塩、学園祭でPR 金沢学院大で12、13日 塩田「助っ人」と栄養学部
●おむすび、じゃがいもに 金沢学院大・短大生が製塩作業を手伝った珠洲市の奥能登塩田村の塩が12、13日、同大の学園祭「清鐘祭(せいしょうさい)」(北國新聞社後援)に登場する。来場者に提供する「おむすび」や「ゆでじゃがいも」の味付けに使い、能登半島地震、豪雨と相次いで災害に見舞われた奥能登の塩作りを発信する。会場では製塩作業に奮闘した学生の様子や地震の被害をパネルで紹介するブースを設け、被災地支援の継続に向けた機運を高める。 【写真】トークショーに登場する本郷奏多さん 奥能登塩田村が元日の能登半島地震で担い手不足となったことから、学生26人が8月初めから約40日間、塩の付いた砂をかき集める「浜取り」作業などに従事した。交代で泊まり込み、塩をかき続けた結果、塩田村の収量は例年の1・5倍に達し、関係者から「救世主だった」と感謝された。 昨年の清鐘祭では、金沢市の犀川すみよいまち・里づくり協議会と連携し、地元のブランド米「犀滝(さいたき)の香(かおり)」のPRへ来場者におむすびを提供した。今年は製塩作業に携わった学生の塩を使い、塩おむすび500個を無料配布する。 ゆでじゃがいもは、珠洲の濃い塩水を使ってゆでる。全国の道の駅グルメ大会に出品して好評を得た道の駅すず塩田村の逸品を参考に、海のミネラル分のうまみと甘みが特長の塩を生かす。調理は同大栄養学部の学生らが担当する。 会場では、学生による塩作りの活動をパネルで振り返り、参加した学生が経験を語る予定。学生の関心を高め、来年も学生による塩作り支援を続ける。 ●本郷、村重さんトークショー 清鐘祭ではこのほか、第一体育館でスペシャルトークショーを開催する。12日午後4時からはNHK大河ドラマ「光る君へ」などテレビ、映画で活躍する俳優本郷奏多(かなた)さん、13日午後1時からは、バラエティー番組で人気の元HKT48の村重杏奈さんが登場する。入場料はいずれも前売り千円、当日1200円。詳細は同大ホームページまで。