インテリアグリーンが彩るミッドセンチュリーな空間
好きなグリーンに囲まれて憩える自分の城を手に入れたいと築20年のマンションを購入してリノベしたSさん。グリーンが映えるように、ダークな色調の家具を配し、紫や斑入りのカラーリーフを差し色にして心地よいハッピー・ルームを叶えた。インテリアの選び方や、グリーンの飾り方のポイントを学ぼう!
S邸/2LDK/70.76㎡
シックなダークブラウンで統一したミッドセンチュリー的空間を、瑞々しいインテリアグリーンが彩るS邸。主役となるのはレトロなラインの脚付きサイドボードやダイニングセット、個性的なフォルムの照明など。気に入って買い集めたインテリアを、どう配置するかを前提に、リノベーションのプランを相談して実現したマイホームだ。 存在感と主張のあるインテリアアイテムを、軽やかにナチュラルに見せているのが、窓辺にずらりと並んだグリーン。実は、マンション探しの際に出した条件が、「南向き、70㎡以上で好きなグリーンを室内とベランダで育てられること」というほどのグリーンラバー。リノベの際に設置してもらった窓辺のバーには、ハンドメイドしたマクラメで鉢をハンギング。植物の種類や葉の形、吊り下げる高さに変化をつけたリズミカルな飾り方は、グリーンインテリアのお手本となる。 床や壁、建具は、ダークブラウンの家具やモスグリーンのソファと相性のいい色を選ぶなど、色の統一感にもこだわりが見える。リビングの一角にワークルームを設けているのもこだわりのひとつ。室内窓越しにリビングからの光が届き、こもって仕事をしているときも、目を上げればすりガラス越しにグリーンが感じられる。さらにワークルームのドアは、足元と上部を抜いたフレンチドアで、コンパクトな空間ながら開放感がある。 アパレル関係の仕事柄、ワードローブが多いため、寝室の隣にはアーチ開口で繋がる3畳ほどのクローゼットを設けた。その寝室にはスマートカーテンを採用し、朝7時になると自動で開く設定に。朝の光が差し込むことで自然と目覚め、リビングに行くとグリーンが爽やかに迎えてくれる。グリーンのひとつひとつの様子を見ながら、乾いている鉢にスプレーで葉水をするのが、Sさんがその日のスイッチを入れるルーティーンになっている。