「脂肪吸引」してもリバウンドするってホント? メリット・デメリットを医師が解説!
確実に痩身させたいとき、頼みの綱となる脂肪吸引。「特定の部位だけ痩せたい」「自力では痩せられない」という人にとっては非常に有効なダイエット法です。そして、脂肪吸引はリバウンドしにくいと聞きますが、本当なのでしょうか。脂肪吸引の効果やメリット・デメリットについて、「豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック」の澤口先生に解説していただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
脂肪吸引とは?
編集部: まず、脂肪吸引について教えてください。 澤口先生: 皮膚の下に専用の吸引管(カニューレ)を挿入して、皮下脂肪を取り除く施術です。脂肪細胞の数そのものを減らすことができるので、一度施術をした部位は太りにくくなるという特徴があります。 編集部: 絶対、リバウンドしないのですか? 澤口先生: リバウンドする確率はゼロではありませんが、非常に低いと言われています。なぜなら、そもそも肥満とは「脂肪細胞が大きくなること」が主な原因だからです。そのため、脂肪を吸引した後、残った脂肪細胞が肥大化すればリバウンドすることもあります。 編集部: 脂肪吸引後にリバウンドすることもあるのですね。 澤口先生: 脂肪吸引では、脂肪細胞の数自体を減らすことはできても、一つひとつのサイズを小さくすることはできません。したがって、脂肪細胞が大きくなってしまうと、やはりリバウンドにつながります。 編集部: でも、脂肪吸引をした部位は脂肪細胞の数そのものが減少するので、ほかの部位と比べて太りにくいのですよね? 澤口先生: たしかに、以前はそう言われていました。しかし、最近の研究で「大人になっても肥満になれば、脂肪細胞は再び増える」ということが判明しています。脂肪吸引をした後に5~10kg太れば、脂肪吸引をした部位でも再び脂肪細胞が増えてしまいます。 編集部: 脂肪細胞が大きくなるだけでなく、数も増えてしまうのですね。 澤口先生: はい。脂肪吸引をおこなった部位は、ほかの部位よりも脂肪細胞が増えにくいとはいえ、脂肪細胞の数自体も増えてしまうので、施術後の肥満には注意が必要です。 編集部: リバウンドしないためには、どうしたらいいのでしょうか? 澤口先生: 脂肪細胞が肥大する最大の原因は暴飲暴食です。脂肪吸引をしたからといって油断せず、規則正しい食生活をすること、そして、適度な運動をして脂肪を燃やすことが必要です。