ソフトバンク 上沢直之の獲得発表 来季は古巣・日本ハムが”ガチ対決“を求める理由
ソフトバンクは12月18日、レッドソックス傘下3AからFAとなっていた上沢直之の獲得を発表、背番号は「10」を着けることになった。 【動画】変幻自在の完全投球! 上沢直之のレッドソックスデビュー戦をチェック 上沢は今季ポスティングシステムを利用し、日本ハムからメジャーに挑戦。レイズとマイナー契約を結んだ後は開幕直前にレッドソックスに移籍。メジャーでは2試合に投げ、0勝0敗、防御率2.25。マイナーでは20試合に投げ、5勝4敗、防御率7.63で終了していた。 すでにNPBで70勝をマーク、2023年シーズンは9勝9敗、防御率2.96。リーグトップの170投球回を達成とタフネス右腕の去就をめぐっては古巣の日本ハムもオファーを出していたとされる中、今オフはFAで石川柊太の流出もあったソフトバンクに軍配があがった形だ。 一方で来季はソフトバンクと日本ハムの"ガチンコ対決"の行方に注目が高まる。 日本ハム→ソフトバンクへの移籍となった例は近年で3選手目。野手ではFAとなった近藤健介が移籍。また日本ハムでエース格を務めていた有原航平もポスティングを利用してメジャーに移籍。2シーズンを過ごした後に日本球界復帰においてソフトバンクを選択していた。 今回の上沢の選択はルール上問題ないが、ポスティングを利用してのメジャー移籍でわずか1年で他球団に移籍となったことに、ファンの間でも複雑な感情が残ったのは事実。その意味でも先発ローテ―ションに元日本ハムのエース格投手2人が入るとなれば、日本ハムの野手勢も燃えることは間違いないだろう。今季3割フィニッシュとなった清宮幸太郎、若きロマン砲・万波中正、爆発力が魅力の水谷瞬などイキのいい若手がそろっているとあって、対決が実現すれば、いかに上沢攻略に臨むか、注目される。 白熱の投手戦も期待できそうだ。日本ハムにおいては今季、有原と並んでリーグ最多勝(14勝)、リーグ最多の5完投と圧巻のパフォーマンスを残した伊藤大海を筆頭に加藤貴之、山崎福也の先発3本柱、来季の開幕投手に指名された若手のプロスペクト・金村尚真など先発陣は充実している。 まず注目カードとなりそうなのは来季の本拠地開幕となる4月1日からのソフトバンク2連戦。すでに本拠地開幕はエースの伊藤が投げることを新庄剛志監督も明言しているとあって、エスコンフィールドでかつて投手陣を支えた新旧エースが投げ合うとなれば話題を呼びそうだ。 今季も終盤まで熱戦を繰り広げた両球団に新たなピースでどんな地殻変動が起きるのか。再び日本球界に戻ってきた上沢のピッチング内容にも注目が高まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]