先延ばしの逆「前倒しグセ」に気をつけて!即レス=デキる人とは限らないから
Precrastinationとの付き合い方
そう考えてみると、「procrastination」と「precrastination」はコインの表と裏。 早くすませるべき(早くすませられる、早くすませたほうがいい)ことをギリギリまでやらない先延ばしと、すぐやらなくてもいいことをやたらに早くすませようとする前倒し。 どちらも無駄なエネルギーを費やし、必ずしも効率が良いとは言えず、ストレスにもなる。最適なのは、状況に応じたスピードとタイミングで、自他ともにストレスが少ない方法で、ふさわしい行動をすること。 しかし、言うは易く行なうは難し。これは、人生のあらゆる面での課題のような気がします。 ただ、一般的によく知られている先送り傾向(procrastination)に対して、前倒し傾向(precrastination)というのがあり、それにもマイナス面もある、そういうことが意識できて、語る言葉を得たことは良かったと思います。 あまり取り上げられないから注目されていないだけで、前倒しの人は意外と多いかもしれません。 ちなみに、ジャーナリストで『限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか?』の著者であるオリバー・バークマンさん曰く、自分も前倒し派なのだそう。ガーディアン紙に彼はこのようなアドバイスを寄せています。 私が見つけたベストの方法は、(重要なことをするための)準備作業などを最初に片付けるのではなく、少し遅めに終わらせるというシンプルなルールを取り入れることです。 仕事が許す限り、そういうことを片付ける時間を午前9時ではなく午後4時半に設定します。週末には、家事が最後に終わるようにします(ただし、時間を指定しないとまったく終わらなくなるので要注意)。 「ちょっとしたことをまず終わらせてしまおう」と思っているのに気づいたら、そのときにやらないほうが良いかもしれない可能性を考えてみましょう。 やる必要のないこともあるでしょうし、すぐやらなくても大丈夫なこともあります。 私たちのような前倒し派にとっては、午前10時前に小さなタスクを25個終わらせたという密かな自負心を捨て去るときです。 それらが適切なタスクではないなら、誇りに思うようなものではないからです。 Source: The Guardian(1, 2), BBC, Association for Psychological Science
ぬえよしこ