藤野あおばが続ける“準備”と“分析”。「一番うまい人に聞くのが一番早い」マンチェスター・シティから夢への逆算
「結果で還元したい」バロンドールからの逆算
――マンチェスター・シティは3年契約と発表されましたが、今後のご自身のステップアップのイメージを、現時点でどんなふうに描いていますか? 藤野:海外移籍はワールドカップやオリンピックで大きな結果を残すために選んだ道でもあるので、代表でコンスタントに選んでもらえるように、チームでやれることを増やしつつ、結果の部分はよりこだわって代表に還元していきたいです。シティでは、今はケガ人が多い影響で試合に出られている部分もあるので、主力選手たちが復帰してきた時にも試合に関わり続けることができるようにしたいですし、その中でしっかり結果を出したいです。今シーズンはチャンピオンズリーグに出場できているので、この大会とリーグで、シティの優勝に貢献したいですね。 ただ、初めての移籍で本当にレベルの高いところに来てしまった実感があるので、どれぐらいこのクラブにいられるのかは模索しながらも、将来的に思い描いている「バロンドールを獲得する」という目標に近づくために、何が一番良いことかを考えながらステップアップを図ることができればと思っています。 ――なでしこジャパンのニルス・ニールセン新監督はマンチェスター・シティの前テクニカルダイレクターでしたが、藤野選手は接点はあったのですか? 藤野:移籍を進めるために一度だけ、オンラインで話をさせていただいたことがあります。ただ、加入する頃には新しい方に引き継がれていたので、その1回だけでした。 ――改めて、新体制の下で新しいステップを目指す新生なでしこジャパンで、楽しみなことを教えてください。 藤野:代表で外国人監督の下でプレーするのは初めてなので、新しいやり方でチームがどんなふうに変わるのかが楽しみです。どういう練習をするのか、どういう戦術で戦うのかということもすごく興味があります。そのチームの一員としてて戦えるように、まずはメンバーに選ばれることを目標に、日々の課題にしっかり取り組んでいきたいと思います。 <了>