レアル・マドリー、浅野拓磨途中出場のマジョルカに3発勝利!バルセロナが待ち受けるスペイン・スーパー杯決勝に進出
9日にスペイン・スーパーカップ準決勝レアル・マドリー対マジョルカがサウジアラビアのジッダで行われ、3-0でマドリーの勝利に終わった。マジョルカの日本代表FW浅野拓磨はベンチスタートとなり、69分から出場している。 【動画】ベリンガムが先制点! 前日の準決勝ではラ・リーガ準優勝バルセロナがコパ・デル・レイ王者アトレティック・クルブに勝利。その翌日、ラ・リーガ王者マドリーとコパ準優勝マジョルカが残った決勝の切符をかけて対戦する。 UEFAスーパーカップ、インターコンチネンタルカップに続く今季3タイトル目を狙うマドリーはこの試合の直前、モドリッチが風邪を引いてしまい起用不可能に。アンチェロッティ監督はGKクルトワ、DFルーカス・バスケス、チュアメニ、リュディガー、メンディ、MF後列バルベルデ、カマヴィンガ、前列ヴィニシウス、ベリンガム、ロドリゴ、FWエンバペを先発で起用している。 前半、立ち上がりはマドリーが勢いを見せた。精度の高いロングボールからエンバペを走らせるなど、マジョルカのDFラインを下げ切らない内にフィニッシュまで持ち込み、得点の予感を感じさせていく。2分にはルーカス・バスケスがボックス手前からシュートを放つも、これはグリエフがセーブ。また11分にチュアメニ、15分にベリンガムもミドルでゴールをうかがったものの、同様にグリエフに止められている。 因縁の相手であるヴィニシウスとマフェオのやり合いが激しくなっていく中(最初はヴィニシウスが不必要なファウルでマフェオを倒し、次にマフェオが軽く触られただけで大袈裟で倒れ込み、その次にヴィニシウスがマフェオの背中に馬乗りになり……)、マジョルカは徐々にマドリーの攻勢に対応していき、得意の堅守速攻からチャンスを迎える。20分にはダニ・ロドリゲスが右サイドを突破してクロスを送ったが、ラリンは得意のヘディングシュートを枠に飛ばすことができなかった。試合はより均衡した展開で折り返しを迎える。 後半、マドリーは54分にチュアメニがラリンとの激しい接触でプレー続行不可能に。アンチェロッティ監督は代わりにラウール・アセンシオをピッチに立たせた。 そして63分、この試合の待望の先制点が決まった。決めたのは、やはりというべきかマドリーだった。ボックス内右に侵入したヴィニシウスがゴールライン際で右足でクロスを送ると、飛び込んだロドリゴがヘディングシュートを放つも、これはグリエフがセーブ。こぼれ球をエンバペが叩くがマジョルカDFに弾かれ、しかしこのボールを拾ったベリンガムが右足インサイドでシュートを放つと、これがほぼ隙間のないDF陣の足の林を抜けて枠内に収まった。ベリンガムは公式戦ここ13試合で9得点目。 ビハインドを負ったマジョルカはより積極的に攻めることを余儀なくされ、アラサテ監督は69分に浅野らを投入。一方のマドリーは74分、バルベルデとの交代でセバージョスをピッチに立たせている。 セバージョスを入れたことで、よりボールをつなぎポゼッション率を高めるマドリーは、76分にヴィニシウスが驚異的な個人技を披露。背番号7はボックス内左深くまで侵入すると、マークにつくDF2枚をフェイントで引き剥がしてフリーとなった。しかし放ったシュートは著しく精度を欠いている。 対してマジョルカは、ポゼッションするマドリーを相手にボールを追いかける展開を強いられる。サイドでプレーする浅野も守備に奔走し、攻撃で存在感を放つことはできなかった。 アンチェロッティ監督は88分、マフェオとの挑発合戦の後、尻上がりに調子を上げていったヴィニシウスを下げてブラヒムを投入。そして後半アディショナルタイム93分、マドリーが勝負を決める追加点を獲得する。ボックス手前のブラヒムがスルーパスを放つと、エンバペの裏抜けを警戒するヴァルイェントがクリアしようとしたボールが、そのまま自ゴールに収まった。 マドリーはさらに95分、L・バスケスのクロスから、ロドリゴが美麗な右足シュートでネットを揺らしてダメ押し。マジョルカに3点差をつけて、バルセロナが待ち受ける決勝に歩を進めた。マクラシコとなった決勝は、12日に開催される。 なおヴィニシウスとマフェオのやり合いだが、ヴィニシウスはベリンガムの先制点が決まった直後、マフェオに対して「お前はひどい選手だ。これから家に帰るんだ」「家に帰れ、家に帰るんだよ」などど話していた。またテクニカルエリアのアンチェロッティ監督は、ヴィニシウスに「プレーを続けろ。続けるんだ」「ボールに触れ、そして動け」と語りかけるなどして、集中を促し続けている。