“働きすぎ”の迷惑上司に「みんな疲れているので仕事をセーブしませんか?」はNG。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
手段と目的
ここでの目的は、「チームの士気が落ちないように、誰でも休めるムードをつくること」です。上司に仕事をセーブさせるというのは手段でしかない。極論、上司がどれだけ働いても、自分たちが休めれば目的は達成できるわけです。 そこで、こういう場合は部下の人たちの成績や作業量を可視化して、「経営戦略として部下の労働時間を減らしたほうが得である」という、数字の話にしたほうがマシだと思うのです。 「部下が休みをとりづらい状況だと業績が下がるかもしれない」でもいいし、「残業や稼働が多くなることで人件費が上昇している」とかでもいいです。とにかく部下が休めないことが経営戦略的に悪い方向に向かっていることを数値で示せるようにします。
上司の行動を変えようとするより…
すると、「みんなに休みをとらせて成果を増やしたほうがいいのか?」とか「割り増しの残業代を払うより、新しく人を雇うことでコストを下げて労働時間総量を増やす方法はあるのか?」など、経営的な提案ができるようになります。相手が仕事に前向きな人ほど耳を傾けてくれるでしょう。 上司の行動を変えようとするよりも、そっちのほうが休みやすい状況をつくりだせると思いますよ。
“働きすぎ”の迷惑上司を諭すには…
× みんな疲れているので仕事をセーブしませんか? ◎ 働きすぎが業績に悪影響しています 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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