32歳の彼氏から「実は全然貯金していない」とぶっちゃけられました。30代の貯金の平均額は「900万円」と聞いたことがあるのですが、実際“貯金していない人”も多いのでしょうか…?
交際相手から「貯金が全然ない」と聞くと、驚きと同時に不安を感じる人も多いかもしれません。相手が30代で、「30代の貯金の平均額は900万円」などという話を耳にしたことがあれば、なおさらです。 では実際、30代の人はどれくらい貯金をしているのでしょうか。本記事では、30代の貯金事情などについて具体的な調査結果をもとに解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
30代の貯金額の実態
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の単身世帯の平均金融資産額は912万円です。一方、中央値は300万円で、平均額と大きく差があります。 これは、多くの金融資産を持つ一部の人たちが平均値を押し上げているためです。 ちなみに「中央値」とは、データを小さい順から大きい順に並べたとき、真ん中に位置する値のことです。資産が極端に多い人や少ない人に影響されにくく、平均値よりも実態を反映した数値だと言えるでしょう。 なお、前述の資産額の平均値・中央値は、「金融資産を持つ人」を対象としたときの平均値です。「全く金融資産を持たない人」を含めると、30代の平均金融資産額は594万円、中央値は100万円です。世の中の30代の多くはそれほど金融資産を持っていないのが現実と言えるのではないでしょうか。
30代で貯金ゼロの人の割合
「30代で貯金ゼロ」と聞くと驚くかもしれません。しかし、同調査によると、30代で全く金融資産を持たない人は34%、金融資産100万円未満の人は14.5%となっています。つまり30代の約半数が100万円未満の金融資産しか持っていないということになります。 「貯金ゼロ」の人が貯金できていない理由としては、収入の少なさや支出の管理ができていないことなどが考えられます。そもそもの収入が少ないなかで、趣味や自己投資への支出を優先しているのかもしれません。その結果、貯金に回す余裕がない状況が生まれているのでしょう。