来店予約率が160%改善:アートネイチャーの成功事例に学ぶITサービス導入に必要な視点とは?
アートネイチャーの成功事例紹介
では、ここから先は毛髪業界のリーディングカンパニーであるアートネイチャーがメンズ事業において、ニアメロの「コールポップアップ」というITサービスを導入し、売上を増加させた事例について紹介します。 アートネイチャーが抱える課題は、コロナ禍以降の競争激化に伴う顧客獲得です。毛髪業界の市場はコロナが明けて回復傾向にある一方、AGA(男性型脱毛症)治療系を含めて競合の参入が激化していました。そのようななかで、電通デジタルの大きなミッションの一つは、店舗施術の増毛・ウィッグの新規来店予約数を最大化することでした。 集客の動線は、大きく分けて、サイトや広告LP(ランディングページ)のフォーム経由、または電話経由の2つのパターンがあります。商材の特性もあると思いますが、電話経由の問い合わせもかなり多く、ここでの来店予約積み上げも重視していた一方で、電話経由の来店予約はWeb媒体別の成果が見えないというオペレーション上の問題を抱えていました。 また、電話経由では、サイトや広告LP上の電話ボタンをタップした後、架電直前に離脱が多く発生する集客の穴も存在していました。ここまでの内容を整理すると下記の通りです。 【売上面の課題】 コロナ明けの新規顧客獲得の競争激化 【新規顧客獲得面での課題】 電話経由の来店予約が多いが、電話をかける直前に離脱が発生 【業務上の課題】 電話経由の予約はweb媒体別の成果が見えず、PDCAが回せない そこで電通デジタルは、「コールポップアップ」というITサービスが解決の糸口になると考えました。 コールポップアップとは集客支援のための特許取得済みのSaaSであり、電話問い合わせの効率をよくするITサービスです。具体的には、電話CTA(Call To Action)が押され、電話発信ボタンが出るタイミングで、任意のバナーを表示できるツールです。一般的な通電率50%をベースとすると相対値で3割程度向上するなどの実績があります(15pt上がって通電率が65%になった例もあります)。