お年玉をキャッシュレスでもらいたいニーズが3割超え 実際は9割以上が現金手渡し インテージ調べ
お年玉をスマホのキャッシュレス決済でもらいたいと考えている人は3割以上いるが、実際には9割以上が現金を手渡ししていることがマーケティングリサーチ会社のインテージの調査で明らかになった。 同社は、20歳以下かつ2025年のお正月にお年玉をもらう予定の233人に、今度のお年玉をスマホのキャッシュレス決済でもらいたいかを質問。その結果、30.5%の人がもらいたいと回答した。 2022年から調査を行い、初めて3割の壁を突破した。2年前からの推移は28.6%(22年)、27.4%(23年)となっており、今後の推移に注目が集まる。 お年玉をあげる側として、18歳以上かつ2025年のお正月にお年玉を渡す予定の2249人に渡す方法をたずねたところ、「自分の子ども」「孫」といった渡す相手に関わらず現金の手渡しが9割を超えた。スマホのキャッシュレス決済は、渡す対象が「自分の子ども」で1.2%、「孫」は0.8%、「親戚の子ども」は0.4%といずれも多くなかった。 お年玉にスマホのキャッシュレス決済を選択しない理由については、昨年に引き続き「現金の方がもらったという実感がわく」(41.5%)がトップ、続いて「現金の方がありがたみが伝わる」(39.8%)となった。 同社は「物価高などが生活を圧迫してくる中、お金を出す側の心情もくんで欲しいという心があるのかもしれない。3位以下の順位も変わってはなく、来年(2025年)のお正月は現金をお年玉袋に入れて手渡しで、その目の前で子どもや孫が喜ぶという姿が多く見られそうだ」と分析する。 なお、調査は2024年11月22日から25日、日本全国の15-79歳の男女5000人を対象に行われた。