「彼はクラブの伝説として記憶される」 武器はスピードだけじゃない前田大然がセルティックで見せる成長
セルティックでは得点力やテクニックも向上している
15日に行われたレンジャーズとのスコティッシュ・カップ決勝を制し、トロフィーを掲げたセルティック。このゲームで特大の働きを見せたのがFW前田大然だ。 激しい撃ち合いとなったゲームで、前田は60分に自慢の快速からチーム2点目をゲット。3-3のままもつれたPK戦では5人目のキッカーを担当し、チームに勝利をもたらした。 前田は以前よりセルティックの主力ではあったが、重要度はさらに増している。地元紙『Daily Record』は前田がセルティックのレジェンドとして歴史に刻まれると絶賛する。 「このままいけば、彼はクラブの伝説として記憶されるだろう。これまでの前田はサポーターを興奮させると同時に、イライラさせることもあった。クロス、シュートが失敗したりすることもある。しかしサポーターは、前田がここぞの場面で活躍する選手になったことを知っている。だから良い瞬間も悪い瞬間も受け入れているのだ」 「レンジャーズ戦もベストではなかったかもしれないが、彼は本当に重要な場面で結果を残した。2点目のシーンでは誰もが驚くようなボールタッチ、フィニッシュを見せた。そして何より、PKだ。5人目を担当する勇気があり、それを沈めてみせた」 チームの主将を務めるカラム・マクレガーも前田について「ダイゼンは信じられないくらい素晴らしい。今季の彼は多くのビッグな瞬間を生み出してきた。常にチームの大黒柱であり、チームにとって非常に重要だ。彼のエネルギーは周囲に伝染する。ウイングとして非常に力強い。必要な時にいつも現れてくれるんだよ」と絶賛する。 前田の最大の強みはスピードにあるが、その一方で技術的な部分で課題を指摘されることもあった。しかしセルティックでは決定力も増しており、ただのスピードスターではない。前田は着実に世界のDFを脅かす存在へと成長を遂げており、日本代表でもさらなる活躍に期待がかかる。
構成/ザ・ワールド編集部
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