元阪神・北條史也選手の現在地 38年ぶり日本一の裏で『戦力外』そして舞台は社会人野球へ「プロじゃなくても頑張っている姿を見せたい」
(北條選手)「(コメントが)うまいなと思ってやっぱり。うまく言えるんで、いつも。でも本当に思ってくれていたらうれしいです」 (湯口副主将)「心の底から、かっこいいです」 (三菱重工West硬式野球部 津野祐貴監督)「プロ野球で10年やっている選手なので、技術はすばらしいものを持っていますし、それ以上に人間性というところですばらしい選手。試合で負けたりすると、一番悔しがっていますし、勝ったときは喜んでいますし。野球に対する取り組み方は若い選手の見本になっていると思います」 プロ野球と違って選手全員で準備や後片付けをします。グラウンド整備は高校以来。感覚が徐々に戻ってきました。 (北條選手)「(地面の)穴を埋めるのキレイにできたら、結構、自己満足」 (チームメイト)「泥臭さがありますもんね。こういうことをやらなあかんアマチュアは。プロは環境がいいですもんね」 (北條選手)「プロはそれが仕事やから。野球が。野球だけが」
「社会人野球で頑張っている姿を見せたい」都市対抗野球に挑む
社会人野球の選手になって半年。この夏、初めて挑んだ大きな大会があります。それが都市対抗野球。全国から地区代表の32チームが出場する最高峰の大会です。プロ野球とは違い、負けたら終わりのトーナメント制。三菱重工Westは2年連続で初戦敗退と結果を出せていません。 (北條史也選手)「まず1勝して、そこから優勝までいきたいというのが目標。プロ野球じゃなくても、社会人野球で頑張っているところを見せられたらいいなと思います」 7月23日、迎えた初戦。舞台は巨人戦で何度も歓声を浴びた東京ドームです。都市対抗野球は、会社だけでなく本拠地の都市が街を挙げてチームを応援します。相手は前回ベスト4の強豪・王子(愛知県春日井市)です。北條選手は2番サードでスタメン出場。 試合は、3対3の同点で迎えた7回。均衡を破ったのは北條選手でした。この日2本目のヒットで出塁すると、そこから打線がつながります。北條選手がうまくタッチをかいくぐり勝ち越しのホームイン。さらに8回、チームメイトがホームランを放ち、5対3で3年ぶりに初戦を突破しました。