最近ネットで「100円投資」を始めました。正直“メリット”を感じないのですが、やはり金額を増やすべきでしょうか?
投資は、「いつまでにどれだけ」資産を増やす必要があるのかを考えてから
投資をした金融商品が順調に値上がりしていったとしても、投資したお金の額が少額すぎる場合は「資産形成」という意味での投資のメリットはほぼ無くなってしまいます。 投資をする目的が「将来の資産形成」であるのなら少額投資からは卒業し、リスクを背負ったうえで、まとまった金額の投資を行うべきでしょう。 その際、「いつまでにどれだけのお金が必要なのか」をよく考えてシミュレーションし、生活に無理のない範囲で、長期的につみたて投資をしていくことをおすすめします。購入する金融商品は、世界的に分散して投資できる投資信託などにすることが無難でしょう。 ただ、筆者としては、少額投資を初心者向けの投資の入り口として活用することは否定しません。投資をする側が「何のために投資をするのか」きちんと考えたうえで、本腰を入れた投資をする前に、投資についての感覚をつかむには非常に良い仕組みだと思うからです。 少額投資は資産形成のためでなく、資産形成をする前に投資の「お試し」をするつもりで向き合うのが良いのではないでしょうか。
まとめ
いわゆる「ワンコイン投資」のような少額投資は、資産形成という面ではほとんど意味がないものですが、シミュレーションや「お試し」としては優秀です。少額投資の「メリット」とは、「投資が未体験の人が、実際に本腰を入れた投資を始める前に、ローリスクでシミュレーションができること」につきると言えるでしょう。 少額投資は、実際に将来の資産形成を見越し、本腰を入れた投資をする前に感覚をつかんでいくために活用できます。投資初心者の人は「はじめの一歩」として、「ワンコイン投資」を体験してみることもよいでしょう。 出典 Yahooファイナンス S&P500チャート 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部