重村さん、和田さんに感謝状 人命保護、詐欺被害防止で 沖永良部署
鹿児島県の沖永良部署は29日、行方不明者の発見、人命保護に貢献したとして和泊町の重村巽さん(75)に、うそ電話詐欺の被害を防いだとして同町の和田清美さん(40)に、それぞれ署長感謝状を贈った。 重村さんは6月下旬、同署が行方不明者として捜索中だった高齢女性を同町内の路上で発見し、警察に通報した。 和田さんは6月下旬、勤務する店舗に連続して来店した高齢女性が電子マネーを繰り返し購入しようとしたことなどから、うそ電話詐欺の可能性が高いと判断。同女性に注意を促すとともに、警察に通報するなどして詐欺被害を未然に防いだ。 この日同署で、二俣千利署長から感謝状を受け取った重村さんは「当然のことをしたまで。防災無線で行方不明者の情報を聞かなかったら外に出ることもなかったかもしれない。偶然が重なった」、和田さんは「警察からもらったチラシやテレビのニュースなどでうそ電話詐欺のことは知っていた。女性は急いでいる様子だったので、もう1人の店員と協力し、通報することができた。客との会話が大事だと思った」と振り返った。