【SGピットレポート】石野貴之、舟足と乗りっぷりがかみ合い反撃成功/ボートレース丸亀・メモリアル
ボートレース丸亀のSG「第70回ボートレースメモリアル」は29日に開催3日目を迎える。 エース機不在で上位が拮抗すると言われたエンジン相場においても、戦前は混戦ムードが漂っていた。しかし、蓋を開けてみれば、V候補筆頭と目されていた峰竜太が無傷の3連勝で独走状態を築いている。ワースト機を大整備で立て直し、動きは軽快。2日目は6コースからのまくり差しと2コースからの鋭い差しで連勝を3に伸ばした。3走いずれも勝利者インタビューに登場し、いつも以上にテンションは高めだ。「今節は整備で良くなったのも大きいけど、流れの良さを感じますよね。このまま楽しみたいし、優勝を狙いたくなってきましたね」と、早くも優勝を意識している様子だ。3日目はセンター枠2走で登場し、ここでもしっかりポイントをまとめれば、予選トップ通過が近づくだろう。 一方、初日ドリーム戦で峰とマッチレースを繰り広げた茅原悠紀は、2日目5Rでまさかのフライング。「(スタートは)入っていると思ったけど、エンジンが出過ぎてましたね」と悔しさを滲ませた。また、2日目に満面の笑みをファンの前で見せたのが石野貴之だ。12Rでは策を練ったカドまくりで圧勝し、「いいスタートが行けたし、足は全体的にいいですね」と、機力とレース内容ともに日ごとに自信を深めている。峰同様に、2日目の6号艇でもしっかりポイントをまとめたのは大きい。 得点率に目を移すと、2位は片岡雅裕、3位タイの8.00で池田浩二、島村隆幸、石野、深谷知博、中島孝平が並んでいる。今節がSG初参戦の佐藤隆太郎も3戦オール3連対と健闘。2日目10Rの4コース戦では2番手を走るも、道中戦で西山貴浩に競り負けて3着となり「両サイドに伸びられていたし、足は心許ないですね。自分のターンも浅い」と反省していたが、初陣としては十分な成績だ。前半4Rでは一時は先頭を走っており、3日目以降の水神祭にも期待がかかる。 トップ級の素性を誇る7号機を駆る定松勇樹は、2日間を終えて1、4、4着。2日目はやや足落ちしていたが「エンジンはいいので、また調整を戻します」と、ペラ調整に余念がなかった。師匠の峰に食らいつくためにも、6号艇で登場する3日目10Rが今節一番の勝負どころになりそうだ。
マクール