元人気グラドルが語る“AV出演強要”の実体験「洗脳されていたのかな、と今は思っています」
「グラビアの面接」と騙されてAVの面接に
――その面接がAVメーカーの面接だった、と。 金松:最初にアンケートの紙に記入するんですけど、名前や生年月日、血液型から始まって、だんだんエッチな質問になっていったんです。そこで「おかしい」と気付いて、とりあえずアンケートだけ答えて帰ろうとしたら「プロポーションチェックを」と。 ――写真撮影ですかね。 金松:はい、結局全部脱いで、写真を撮られて。それでその日は終わったんですけど、帰り道はずっと「だまされた」と考えていました。 後日、「デビューが決まった」との連絡があったんですけど、そのとき「話が違います、やりません」と答えたら「ふざけんな!」と態度が豹変して。駅のホームだったんですけど、泣きながら「それだけはできません」って電話を切りました。そのあとは電話が来ても無視して、住所も知られていたので引っ越しもして……。
「断ればいい」は怖い思いをしていないから言える
――そこまでしないと不安ですよね。それまでは信頼していた男性だったんですよね? 金松:今考えると、ちょっと洗脳みたいなものだったのかな、と。その人とは、身体の関係もありましたし……。 ――相手が好きだったわけではないんですよね? 金松:恋愛感情はまったくありません。「色気が足りないから、教えてやる」みたいな流れです。 ――出演強要が問題になったときに「断ればいい」「親や警察に相談すればいい」のような意見が多く見られました。実際に出演強要を経験した金松さんとして、断れるものだと思えますか? 金松:私の場合は電話で断ったので、まだなんとかなりました。でも実際に目の前で暴力的な態度に出られたら、怖くて「やります」と言ってしまったかもしれません。結局、引っ越しまでして逃げなければなりませんでしたし、実際に怖い思いをしていない人はなんでも言えるかな、と思ってしまいます。
「18禁グラドル」として活躍後に完全引退宣言
――そのあとはグラビアアイドルとしての活動開始ですか。 金松:一度芸能界を離れて、フリーターをしていた時期がありました。でも「芸能界でなにもできていない」という気持ちがあったので、グラビアアイドルとして復帰したんです。けっこう私も後先考えない部分があって、内容がどんどん過激になって「18禁グラドル」なんて呼ばれるようになっちゃいました(笑)。 ――その後、2023年に芸能界から完全に引退を宣言していますね。もう「やりきった」と思えたんですか? 金松:18禁グラドルと呼ばれるようになって、お仕事の幅がすごく狭くなってしまったんです。過激すぎるお仕事はできないし、下着モデルみたいなキレイなイメージのあるお仕事もできないし、という状況で。 ――アダルトなイメージがあると、そうなっちゃいますよね。 金松:写真集も出せたし、雑誌の表紙にもなったし、地上波のテレビにも出演できたし、やりたかったことは一通りやれたなと思って引退を決めました。