食材を買うならスーパーより市場へ直接行ったほうが安いと聞きます。卸値と売値ってどれくらい違うのでしょうか?
昨今の物価高による影響で、食費を少しでも抑えたいと考える人は多いでしょう。食費の節約には食材の安さが直結するため、安く提供している店で購入することが節約への近道です。 スーパーと市場では、取り扱う食材や営業時間など値段以外の部分にも異なる特徴があるため、本記事でそれぞれの特徴や卸値と売値について解説します。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
スーパーと市場の特徴
スーパーと市場の具体的な違いは、営業時間や販売スタイル、取り扱う食材などが挙げられます。ここでは、スーパーと市場それぞれの特徴について紹介します。今後の参考にしてみてください。 ■スーパーの特徴 スーパーは食料品を中心に、日用品、家電、衣料品など生活に関わる商品を取りそろえていることが大きな特徴です。ほかにも、地元の農家が生産した野菜や地域の福祉施設製造のお菓子など、地域に根差した商品を取り扱っていることも特徴であるといえます。 また、24時間営業やネットスーパーの取り扱いを実施している店舗もあるなど、事業形態も多種多様です。このように、食料品を中心としながら顧客の要望に応えているのがスーパー最大の特徴といえるでしょう。 スーパーは、特売品を設定して集客を図ることがあります。ほとんど利益は出ませんが、来店者数を増加させて特売商品と一緒にほかの商品を購入してもらうことが目的としています。この戦略は消費者の節約志向に応えるためのもので、多様な経営戦略の一環として運営されています。 ■市場の特徴 市場は、多くの小規模な個人商店(個人の仲卸業者)が集まって商品を販売する場所を指します。ここでは、消費者が直接購入できる仕組みが提供されています。 市場のすべての商品が、スーパーより安いわけではありません。小規模な個人商店が直接販売することで手数料がかからない分、スーパーより安い商品がある場合もあります。 しかし、加工や調理をする必要な商品は、手間を考慮すればスーパーのほうが安く感じる場合もあるでしょう。また、市場ではスーパーには出回らない、希少な商品が販売されていることもあります。これは、市場が直接農家や漁師から仕入れることが多いためです。 市場の営業時間は早朝からで、平日と土曜は6時頃、日曜と祝日は8時頃からオープンするところが多いです。また、市場は対面販売を強みとしており、各店舗のオーナーや責任者が店頭に立って、商品についてのプロフェッショナルな説明やアドバイスを提供する販売スタイルが特徴です。