甲子園とは無縁でも…ドラフト上位指名を受けた天才野手(2)高校では“打てる捕手”。満塁で敬遠の”逸話“も…?
京都国際(京都)の優勝で幕を閉じた2024年夏の甲子園。過去には甲子園で大活躍し、プロ入りした選手が数多くいる。一方で、聖地への出場は叶わなかった選手でも、ドラフト上位指名を受けた例は少なくない。ここでは、甲子園に縁がなかったものの、高卒でドラフト上位指名を受けた現役野手を紹介したい。(※今季成績は8月28日時点)
炭谷銀仁朗
投打:右投右打 身長/体重:181cm/98kg 生年月日:1987年7月19日 経歴:平安高 ドラフト:2005年高校生ドラフト1巡目 高校時代、相手校から恐れられる強打者だった炭谷銀仁朗も、甲子園を経験していない選手だ。 平安高(現:龍谷大平安高)では、3年夏の京都府大会で4本塁打を放ち、満塁で敬遠されたという逸話もあるほど、恐れられる存在だった。 強肩強打の捕手としてチームを牽引したが、3年間で甲子園出場は叶わず。それでも、高校生ドラフト1巡目で西武ライオンズから指名を受け、プロの門を叩いた。 プロ入り以降、打撃では思うような成績は残せていない。とはいえ、捕手としての強肩は強い輝きを放っている。 特に盗塁阻止率では高い実績を誇り、2012年は.416、2014年は.444、2016年は.317といずれもリーグ1位を記録した。 その後、読売ジャイアンツと東北楽天ゴールデンイーグルスでのプレーを経て、今季から古巣・西武へ復帰。 来季でプロ20年目を迎えるベテランは、プレー以外の面でも若手の良い見本となっている。
ベースボールチャンネル編集部