宮城と福島で震度5弱 気象庁会見2月28日(全文1)津波の心配はない
福島県の沖合で発生
次のページにまいります。震度分布図になりますけども、ここで見られますように東北地方から中部地方にかけて震度1以上を観測しております。特に福島県から宮城県の沿岸沿いで強い震度、5弱を5カ所ほどの観測点で観測しております。 次のページですけども、これ推計震度分布図ということで、震度計のないところも震度を推計している図ですけれども、福島県から宮城県の広い範囲で震度4を推計しております。沿岸の一部で震度5弱を推計しております。 次のページにまいります。これは今回の地震の発震機構解になります。西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型ということで、これは典型的なプレート境界で発生する地震の断層を示しております。 次のページにまいります。福島県沖の今回の地震の発生場所ですけれども、福島県の沖合で発生しております。昨年の11月にも福島県の沖合でマグニチュード7.4の地震が発生して津波も発生しましたが、それとの位置関係はここで示したように若干、今回の地震のほうが内陸側になっております。ただ深さが昨年11月のものと違いまして、昨年のものは深さが今回のものより浅くて、陸側のプレートの中で発生した地震。今回は、それより深いプレート境界で発生した地震と考えています。 次のページに、東北地方太平洋沖地震の余震域全体の、余震の発生状況を示しております。この余震域全体の中で、この図ではマグニチュード5以上の地震を示してますけども、これが時間的に示した図ですが、まだ引き続きマグニチュード5以上の地震も発生しております。ここに、昨年の11月の地震もありますけども、この近くで今回の地震も発生しております。 その次のページが、長周期地震動階級を観測した階級の図です。福島県浜通りで階級1を観測しております。 次のページが緊急地震速報の内容です。地震の検知から3.8秒後に緊急地震速報の予報の第1報を発表しております。結局、震度の予測として最大震度が4まででしたので、警報は発表しておりません。 資料の説明としては以上になりますけども、昨年の11月、あるいは今日の地震とか東北地方平洋沖地震の余震活動というのは、まだあれから6年たったといっても、まだ、依然として活発に続いておりますので、この福島県沖に限らず東北地方太平洋沖地震の余震については引き続き注意していただきたいと思います。私からは以上です。 【連載】宮城と福島で震度5弱 気象庁会見2017年2月28日 全文2へ続く