え?? ガソリンが足りなくなる?? 業界の未来が分かる最近の[クルマ]にまつわる話
自動車業界のこれからを知るうえで重要なニュースが続々と到着している。今回は家電大手でテスラ蓄電池を販売、ホンダが中国でEV専用工場稼働開始、石油減産が空の足に影響と、クルマの近未来が分かるニュースをまとめてお届けします!! 【画像ギャラリー】電気を制するものが未来を制する!?家電量販店で蓄電池を販売するテスラと中国でEV専用工場を稼働させたホンダ(19枚) ※本稿は2024年11月のものです 文:角田伸幸/写真:テスラ、ホンダ、AdobeStock 初出:『ベストカー』2024年12月10日号
■ヤマダデンキでテスラの蓄電池「パワーウォール」取り扱い開始
テスラはクルマだけでなく「パワーウォール」という住宅用蓄電池も販売しているが、家電大手のヤマダデンキが、この蓄電池の取り扱いを始めるという。 パワーウォールは容量単位で比べるとライバルに対して割安で、今後は蓄電池の台風の目となりそう。ヤマダの価格は工賃込みで208万7800円。実際かなりお安いだけに、ライバルも対応に動き出しそう。
■中国・武漢でホンダ初のEV専用工場稼働開始
ホンダが、中国の武漢で同社初のEV専用工場を稼働させた。多くのメーカーが中国でのEVビジネスに弱気ななか、逆張りともいえる動きは注目だ。 この工場は現地合弁の東風本田汽車の生産拠点。ホンダはここに約800億円を投じ、組み立て工程の自動化など、最新技術を導入した。まずは最新モデルのリンシーLを生産するというが、新たな飛躍の地となることを期待したい。
■石油減産の影響で航空燃料が足りない!
将来のガソリン需要の減少を見越して、石油元売り企業は国内での石油精製をペースダウンしているが、これが思わぬ余波を生んでいる。インバウンドで活気づく航空業界で、燃料が足りなくなっているのだ。 実際、海外の航空会社では、日本での燃料供給が受けられないとして、新規就航を諦めたところも出ているという。「来たい人が来られない」状況はなんとしても避けなければ……。