「子どもが性器を触っている」「人前で下ネタ連呼」悩む保護者...子どもの言動にどう対応すればいい? 専門家「拒否反応を示したり強い言葉で注意するのはNG」
保護者の悩み① 子どもが人前でも下ネタを連呼して困る
―――実際に性に関してどう伝えたらいいのか迷っている保護者の悩みです。「子どもが人前でも『うんち』『おしっこ』『おちんちん』など下ネタを連呼して困っています」これについて宋先生によりますと、幼児期のおしっこやうんちを出す体験は、気持ちいい感覚・うまくできたと褒められた経験・大人の反応が面白いなどで、言葉にするのも大好きになるということです。子どもへの対応としては拒否反応や強い口調で注意するのではなく、優しく説明することが必要だということですね? (宋美玄さん)「そうですね。3~4歳はいいけど小学生なら…など、年齢やお子さんに応じて伝えるメッセージも多少変える必要はあると思います」
保護者の悩み② 子どもが性器を触る行為をどう注意したらいいか
―――保護者の悩みにはこういったものもありました。「子どもが服の上からおちんちんを触っているのをよく目撃します。どのように注意してやめさせたらいいでしょうか?」これについてはどうでしょうか? (宋美玄さん)「まず大切なのは、自分の体を自分で触っているだけなので自由なんです。ただ、人前や公共の場ではやめた方がいいと年齢ごとに教える必要はあります。『マスターベーションしている、恥ずかしい、やめなさい』というような反応はやめて、自分の体なのでどこを触ってもOKだけど、プライベートゾーンだし『今ここでやるべきことなんかな』と。子どもでもマスターベーションをする子はいますので、自分のプライバシーが保たれた場所でやってねと伝えていくのがいいと思います」 ―――プライベートゾーンがあることについては、子どもに早い時期に伝えた方がいいのでしょうか? (宋美玄さん)「そうですね。3歳ぐらいから『人に触らせない』『人のものも触らない』『見せない』、非常にプライバシーがある部分だよっていうのは繰り返し伝える必要があります。その中で自分の体っていうのは自分で決めていいんだよ、もちろん触るのはOKと。その両方を教えていく必要がありますね」
―――最後に、宋さんが自宅で実践していることはありますか? (宋美玄さん)「うちの家庭では私から子どもに直接伝えることもありますが、子どもが興味を持った段階で誰からも隠れて知識を得られるよう『トイレ文庫』というのを作っています。お金のことや社会問題も含めて学べる本を置いているんですけど、大事なことは何かの興味を持った段階でトイレで学べるようにしています」 (2024年8月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)