やりがちだけど絶対NG! なぜパターのグリップエンドにマーカーを挿してはいけないのか? 最悪シャフトが折れる可能性も!?
シャフト内部に水が侵入してサビが発生する可能性も
ふだん愛用しているグリーンマーカーを忘れてしまったことにゴルフ場で気づくことはよくあります。その場合、ゴルフ場が無料で提供しているグリーンに刺すタイプの画鋲状のマーカーを利用することになりますが、プラスチック製で軽くサイズも小さいのでラウンド中に紛失してしまいがちです。 【意外と簡単!】これが“DIY”でグリップ交換するときの基本的な手順です
そのため、失くさないようにとパターのグリップエンド部分にマーカーを挿している人をよく見ます。しかし、ゴルフ工房 ON&OFF(千葉県佐倉市)の店長でクラフトマン歴25年の桑原信明氏は「クラブを痛める原因になるNG行為なのでやめたほうがいい」と話します。 「グリップエンドの穴部分は、シャフトの後端に両面テープで蓋をして異物が混入しないように密閉状態となっています。しかし、そこにマーカーを挿してしまうとテープを貫通して破ることになるので、水や砂利がシャフト内部に混入する可能性があります。スチールシャフトの場合は、水が混入すると内部からサビが出てくることもありますし、異物が入るとシャフトのなかでカラカラと音がするようになるので、集中力を削ぐ原因にもなります」 コイン型のマーカーと画鋲タイプのマーカーを残り距離に合わせて使い分けるゴルファーもいますが、保管方法には注意したほうが良さそうです。 グリップエンドからシャフト内に異物が混入すると、性能面にも悪影響を及ぼす可能性があるのでしょうか? 「正直、すぐにどうこうなる話ではないので、数年はとくに違和感なくプレーできると思います。砂利などが入った場合も、カラカラ音がするだけで性能に悪影響を及ぼすことはないので、気にしないゴルファーであれば問題ありません。ただ、水が混入した状態で長年放置しておくとサビが進行して、どこかのタイミングでシャフトが折れることもあるので注意が必要です。とくにパター以外のアイアンやウェッジの場合は、折れた部分が飛んでいくと同伴者や周囲のゴルファーに危険を及ぼす可能性もあるので気をつけたほうが良いでしょう」 同じパターを長年使い続けることでパッティングの精度が上がっていくゴルファーもいます。雨天時のラウンドなどでクラブが濡れてしまった際は、ラウンド終了後にケアを怠らないようにすると長持ちしやすくなるそうです。