アルボンはまだ“最終形態”を残している!? ウイリアムズ代表「彼は成長が止まらない」とべた褒め
2022年シーズンの加入以来、ウイリアムズを牽引してきたアレクサンダー・アルボンだが、ジェームス・ボウルズ代表はさらなる改善が望めると考えている。 【ギャラリー】全部でなんと23種類! みんなのお気に入りはどれ? F1 2023年シーズン、特別マシンカラーリングまとめ 2023年シーズン、ほぼひとりでウイリアムズのコンストラクターズランキング7位獲得に貢献したアルボンについて語ったボウルズ代表は、彼がドライバーとして“一皮むけた”との評価を下している。 そして、2023年マシンFW45はシーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮することができなかったものの、その状況でもポイントを掴もうと努力するアルボンの取り組み方を見て、ボウルズ代表はアルボンがさらなる成長を遂げるはずだと語った。 「アレックスとは8年来の付き合いで、ここ(ウイリアムズ)に来て、以前のような関係に戻るのが待ちきれなかった」 motorsport.comに対してボウルズ代表はそう語った。 「彼は本当に速いし、正しいマインドセットを持っている。彼だけでなく、ドライバーなら誰でも自分自身を最大限に引き出すためには本当に重要なことだ」 「1年を通して彼を見て、率直に話せば、そう思うはずだ。正直なところ、彼はバーレーンで開幕したときのドライバーとは違う。彼はシーズンを通して本当に成長したし、マシンから最大限の力を引き出した。それについては疑いようがないよ」 「2023年は彼の素晴らしいドライブのおかげでランキング7位になれた。チームはマシンをまとめ上げ、改善する素晴らしい仕事をしてくれたが、それでも彼の後ろには4~6台のマシンがいて、レース中はずっと後ろにくっついて走っていた。とても印象的なことだよ」 アルボンはレッドブル育成ドライバーとして2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1デビューを果たし、半年で親チームのレッドブルへ昇格するというスピード出世を果たしたが、マックス・フェルスタッペンに並ぶ成績を残せず2020年限りで解雇。2022年のウイリアムズ加入が、F1キャリア再出発地点となった。 それ以降、アルボンはパフォーマンスに劣るマシンでライバルと競り合い、チームを牽引してきた。 しかしボウルズは、まだアルボンが“ピーク”に達したとは考えていない。2023年シーズンで得た自信と仕事への取り組み方によって、アルボンには改善し続ける余地が十分に残されていると感じているのだ。 「私が気に入っているのは、彼がまだ成長を止めていないことだ」とボウルズは言う。 「まだ完全に大人になったという訳ではないけど、政治的な駆け引きがないのも気に入っている」 「彼はただマシンに乗って速く走らせたいだけだ。そして、それがとても上手く機能していると思う」
Jonathan Noble