『アナと雪の女王2』エルサとアナが見つめる“本当の自分” 2027年公開の第3作はいかに?
2027年公開予定の『アナと雪の女王3』はどうなる?
『アナと雪の女王』シリーズは、2027年に3作目が公開されることが発表されている。これまでの2作でエルサの恋愛模様が描かれなかったことから、1作目公開時から彼女に同性のパートナーを期待する声は大きい。『アナと雪の女王』シリーズのテーマが「アイデンティティの探求」であるという意味では、新作がそういった視点で描かれる可能性もゼロではないかもしれない。2022年のディズニーアニメ映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』では、主要キャラクターに同性愛者のキャラクターが登場している。しかし同作で同性愛がごく自然なものとして描かれているだけに、もしエルサに同性のパートナーができるとしても、「アイデンティティの探求」としてそれが描かれるとなると、旧態依然な価値観をなぞるだけになるだろう。 一方で、アナがこれまで以上に重要な役割を果たす可能性も考えられる。彼女は1作目では冒険の中心ではあったが、物語の中心ではなかった。2作目でようやく「エルサの妹」を脱し、自分自身に向き合うことができたのだ。今度は彼女が自身のアイデンティティにもう1歩踏み込む番かもしれない。2作目の予想外のエンディングから、3作目の内容を予想するのは非常に難しい。あっと驚くような内容を期待しよう。 “ありのまま”から“本当の自分”へ、アイデンティティの探求を一1歩進める『アナと雪の女王2』は、珠玉の名曲の数々に彩られた壮大なストーリーが魅力だ。社会現象を巻き起こした前作の続編として、これほどふさわしいものはないだろう。ぜひ前作と合わせてアナとエルサの姉妹の冒険を堪能してほしい。
瀧川かおり