午後3時のドルは149円後半へ下落、日銀審議委員発言で円高
Shinji Kitamura [東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の149円後半で取引されている。日銀の中村豊明審議委員が午後の記者会見で、利上げに反対しているわけではない、などと発言したことが伝わると、円が買われた。 ドルは朝方の150円後半からじり安となった。実需の売買が集中する仲値にかけて150円前半へ下落し、一時切り返す場面もあったが、午後3時過ぎには一段安となり、149.68円まで下げ幅を広げた。 中村氏は7月の利上げ決定時に反対票を投じたハト派として知られる存在で「午前の講演は想定通りハト派的な内容だったが、午後はややタカ派色が目立った」(FX会社関係者)という。 中村氏は会見で、年内の利上げ判断は日銀短観など今後発表される経済指標をよく見て判断したい、などとも述べた。日銀は18─19日の金融政策決定会合に先立ち、13日に12月分の日銀短観を公表する。 LSEGデータによると、日本の金利先物市場が織り込む12月の利上げ確率は現在38%で、据え置きが62%。市場の見方は依然割れた状況が続いている。 円以外の主要通貨は総じて小動きだった。市場の関心は、明日米国で発表される雇用統計に集中している。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 149.94/149.95 1.0526/1.0528 157.83/157.84 午前9時現在 150.53/150.57 1.0512/1.0513 158.25/158.27 NY午後5時 150.60/150.65 1.0510/1.0512 158.29/158.35