『攻めのバスケ』へとスタイルを変えた3×3男子日本代表、オリンピック出場権獲得に向けベルギーとの初戦に快勝
21-19、幸先の良いKOでの勝利に
3人制バスケ『3×3』、パリオリンピックの最後の出場権3つを争う世界最終予選(OQT)がハンガリーで開幕した。3×3男子日本代表は2週間前に宇都宮で行われたUOQT2で2勝を挙げながらグループリーグ敗退となり、優勝チームに与えられるオリンピック出場権を得られず、最後のチャンスであるOQTに回ることになった。 そして大きな変更をチームに加えた。長らく日本代表を、日本の3×3を支えてきた落合知也をメンバーから外したのだ。トーマス・ケネディ、保岡龍斗、三谷桂司朗の3人に、落合との入れ替わりで小澤崚を加えた4人がQOTのメンバーとなった。 その変更の効果は、初戦のベルギー戦で早速出た。立ち上がりはコートで足を滑らせるシーンが何度かあり、一歩目で出遅れてズレを作られていたがすぐに修正。小澤がいきなりド派手な360°で最初の得点を挙げ、ディープツーも決めて新戦力の存在感を発揮する。これまではトーマス・ケネディのシュート力に頼る部分が大きかったが、全員が攻める編成となったことで相手がケネディを警戒する裏を突いて、他の選手で良いシュートチャンスを作っていく。そしてケネディの最初のアタックに相手は付いてこれず、バスケット・カウントを献上した。 しかし、身体を張った粘り強いディフェンスでチームを支えていた落合が抜けた影響もまた大きく、相手のアタックをフィジカルで止められなくなったことでファウルがかさみ、残り5分44秒でチームファウルが7に到達。フリースローで12-10と追い上げられたが、ここでケネディと保岡の2点シュート連発、小澤が難しいターンアラウンドジャンパーを沈めて突き放した。 残り2分50秒、決まればKO勝ちとなるフリースローをケネディが決められず、最後は保岡の2点シュートが外れたところに三谷が飛び込んでオフェンスリバウンドを奪取。すぐに動き出した保岡に繋いでイージーレイアップを決めて21-19。幸先の良いKOでの勝利となった。