今年度の小学生No.1スケーターは永原依弦! Flake Cup 2023-2024 Championship
大ケガを克服した新年度のFlakeリーダー
まず3位に輝いた能勢英汰だが、彼はワイルドカードを3位で勝ち上がってきた選手。本来の実力からすれば、事前にチャンピオンシップ出場権を獲得していてもまったくおかしくないのだが、彼は昨年の7月に右足の骨折という大ケガを負っている。 そのため出場予定だった10月の関東大会、11月の大分(全国)大会出場は見送らざるを得なかった。ある意味今大会はぶっつけ本番の舞台だったのだ。 聞けばまだケガからの回復具合は70~80%くらいで、練習ではなかなかフルメイクできていなかったのだが、それでも本番ではキックフリップ・バックサイドリップスライドや、バックサイド540を織り込んだノーミスのランを披露して84.83ptを獲得。表彰台に上がってきたのは彼の持つポテンシャルが成せる業といえるだろう。 4月からは6年生となり、いよいよ最後の1年を迎える能勢。Flakeのライダーでもある彼は新年度のリーダーとなるべき人物。ケガが完全に癒えた頃には、さらなる成長を見せてくれることだろう。
奇跡の小4スケーター
続いては2位の三浦宴。彼の獲得したポイントは89.90ptと3位を約5ptも引き離している。それだけ今回は上位2名の滑りが抜けていたのだが、彼は小学校4年生ながら昨年10月の関東大会では95.93ptとFlake Cup史上最高得点を叩き出して優勝を飾るなど、この学年では圧倒的なスキルと実績をもつスケーターで、優勝候補の1人に挙げられていた。 今大会もコーピング越えのフロントサイドキックフリップやバックサイドキックフリップは3ヶ月前よりも完成度が高くなっていたし、ラストには今まで見せたことのないフロントサイドオーリーレイトショービットも披露するなど、ほぼ完璧といっていい滑りを見せてくれた。 だが優勝には0.5pt、あと一歩届かなかった。 単純にトリックだけの難易度と数で見るならば、もしかしたら彼がNo.1だったのかもしれない。 だがスケートボードはそれだけが全てはないということを、今大会は物語ってくれていたのだ。