33年間待ち続けた日本平でのシャーレアップ 清水エスパルスが“鬼門封じ”で掴んだJ2優勝
1999シーズンからスタートしたサッカーJ2リーグ。26代目のチャンピオンに輝いたのは、“サッカーどころ”静岡市をホームタウンとする清水エスパルスでした。いわゆる“オリジナル10”として、Jリーグ草創期から戦い続けた清水がリーグ戦のタイトルを獲得するのは、J1、J2を通じて、1999シーズンのJ1セカンドステージ以来、実に25年ぶりとなります。 【写真を見る】33年間待ち続けた日本平でのシャーレアップ 清水エスパルスが“鬼門封じ”で掴んだJ2優勝 この10年間で2度のJ2降格を経験した清水ですが、公式戦のタイトル獲得は、リーグステージ優勝1回、天皇杯1回、ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)1回。さらに、リーグ王者と天皇杯覇者が戦うスーパーカップでは、2001年、2002年と連覇を果たしたほか、アジアチャンピオンズリーグの前身となるアジアカップウィナーズカップでも1度優勝していて、計6度、カップを掲げています。 ただ、そのいずれもがアウェー、もしくは中立地。“聖地”日本平では、クラブ設立以降、ただの一度もサポーターの前で勝利を挙げ、優勝の証を掲げた経験がありませんでした(1999シーズンのセカンドステージでは、最終節で優勝セレモニーが行われましたが、ゲーム自体は柏に敗戦)。 J1リーグ年間王者に贈られる「シャーレ」に最も近づいた1999年のチャンピオンシップもVゴール勝ちを収めながら、最後の最後で掲げることはかないませんでした。さらに2016シーズンJ1復帰を決めたのもアウェー・徳島。極端なほどの“外弁慶”といわれてきました。 ■「エスパルスのスタジアムはこうだ」と歴史を紡いでいきたい 優勝だけではありません。ここ数シーズンは、「アイスタで勝てないエスパルス」が定着。過去5シーズン、IAIスタジアム日本平で勝ち越したのは、2度目のJ2リーグ1年目となった2023シーズン(12勝6分け3敗)のみ。2019シーズンからの4シーズンの通算成績は、18勝18分け31敗、2022シーズンではわずか2勝にとどまるなど、ファン・サポーターの間では、「鬼門」とまで言われる始末。
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