⚽飛龍がPK戦で藤枝東を撃破 静学、藤枝明誠もベスト4入り 高校サッカー選手権静岡県大会準々決勝
第103回全国高校サッカー選手権静岡県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)決勝トーナメントは4日、準々決勝3試合を裾野市運動公園陸上競技場で行い、静岡学園、飛龍、藤枝明誠が4強入りした。 静岡学園は篠塚怜音の2ゴールなどで清水桜が丘の挑戦を3―0で退けた。県Aリーグの飛龍はプリンスリーグ東海の藤枝東を3―3からPK戦で制し、9年ぶりのベスト4。2日に荒天のため途中打ち切りになった再試合は藤枝明誠が1―0で浜名に競り勝った。 準決勝のカードは静岡学園―飛龍、浜松開誠館―藤枝明誠で、9日にエコパスタジアムで行う。 ■飛龍 エースが2ゴール、守護神はPK2度ストップ エースと守護神の活躍で、飛龍が格上の藤枝東をPK戦の末に撃破。「迷いなく戦い、持ち味のしぶとさを出せた」。菊川監督は充実感をにじませた。 ロングスローから前半5分にCB秋山の得点で先手を取ったが、その後は個の能力で上回る相手に押し込まれ劣勢に。12分と20分のゴールで逆転された。受け身になって引きすぎた前半を反省し、中盤からプレスを掛けようと臨んだ後半だったが、21分に3点目を失い窮地に立った。 土壇場でチームを救ったのは丹羽主将。「打った瞬間入ったと確信した」。29分に左足ミドルで追い上げると、4分後にはゴール前に持ち込みキックフェイントでDFをかわし同点弾。「とにかく負けず嫌い。何かやってくれると思った」と指揮官をうならせた。 「出番が来た」。PK戦の立役者は2年生GK吉川。丹羽から主将マークを受け取ると2本をストップ。「心理戦が効いた。絶対に先輩たちを勝たせたかった」と振り返った。 次戦の相手は王者・静岡学園。昨年の県総体準決勝で敗れた雪辱を胸に、背番号10の丹羽は「自分が点を取ってチームを勝たせる」と決意を新たにした。
静岡新聞社