33年間待ち続けた日本平でのシャーレアップ 清水エスパルスが“鬼門封じ”で掴んだJ2優勝
しかし、今季の清水はまさに“別人”でした。アイスタでの通算成績は、いわき戦も含めると、14勝2分け1敗で勝率は驚異の8割超え。さらに、過去10シーズンで最多となる1試合平均15,342人(いわき戦、国立でのホーム戦を除く)の後押しを背に、「鬼門」を封じる王者の戦いを見せてくれました。 31年間変わらない本場ブラジル仕込みの軽快なサンバのリズムに乗って、年々迫力を増す大声量。決勝点となったコーナーキックの場面、オレンジサポーターが発する「ゴール!ゴール!」の声がスタジアムを揺らす光景は、本場ヨーロッパのスタジアムの雰囲気そのもの。 秋葉忠宏監督も「このスタジアムが作り出す空間や雰囲気、一体感があったからこそ、ホームで無類の強さを誇れたことにつながってると思っている。これを伝統と歴史になるように、5年、10年、30年、50年経とうが『清水エスパルスのスタジアムはこうだ』と言えるように、みんなで歴史を一つ一つ紡いでいきたい」と感謝を述べています。 11月3日、最高気温23.5℃とまだまだ暖かかった日本平で、オレンジ戦士の手によって何度も高々と掲げられた「シャーレ」。1992年のクラブ創設から33年間、待ち続けた瞬間を、ついにわたしたちは目の当たりにしたのです。
静岡放送
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