中国、豪ワインの制裁解除へ TPP加盟容認を期待か
【シドニー共同】中国政府は12日、ダンピング(不当廉売)を理由にオーストラリア産ワインに課してきた制裁関税を全面解除する暫定的な決定をしたとオーストラリア側に通知した。2週間以内に最終決断を下すとしている。オーストラリアのファレル貿易相が13日、公共放送ABCのラジオ番組で明らかにした。 オーストラリアは日本とともに、中国の環太平洋連携協定(TPP)加盟に慎重な立場を取ってきた。中国には加盟交渉入りをオーストラリアに容認させる狙いがあるとみられる。 ファレル氏は「私は楽観的だ。これが最終決定になると思う」と述べ、月内に制裁関税なしでワインを輸出できるとの見通しを示した。