深夜に倒れる男性発見…じつは3日間倒れていた 隣で整体院を営む男性が110番 いつもは電気が消えている時間なのに電気がつき、カーテンも開けっ放しで心配に 気付かなければ危険な状態だった
人命救助に貢献したとして埼玉県警浦和署は、さいたま市南区の自営業本田郁(かおる)さん(35)に感謝状を贈呈した。 異変…川に膝まで漬かった男性、前かがみの状態 気付いたボート部の大学生ら「岸に上がって」と呼びかけ
整体院を営む本田さんは、9月7日午後10時半ごろ、整体院の隣にある80代男性宅を見たところ、いつもは電気が消えている時間にもかかわらず電気がついていたことを不審に思っていた。整体院は深夜帯を中心に営業しており、店を閉める翌午前1時ごろになっても電気がついたままで、カーテンも開けっ放しだったという。心配になった本田さんは窓の外から家の中を見たところ、家人の男性がうつぶせになっていたのを発見。すぐに110番し、警察と消防で男性を救出した。 同署によると、男性は3日間ほど倒れていて、本田さんが気付かなければ非常に危険な状態だったという。本田さんは男性の居宅前に看板を置かせてもらっている関係から、男性が独居であることを知っていた。「通報できなかったら後悔すると思って通報に踏み切った。勇気を持って110番して良かった」と振り返った。 同署の塚本英吉署長は「他人とのつながりが希薄になりつつある現代において、他人を思いやる気持ちが人命救助につながった」と本田さんをたたえた。