鉄道マニア・石破新総裁が語る寝台特急の魅力 地方にとって東京と地続きな感じはステータス「1000回は乗った」
「鉄道マニア」を自認する元自民党幹事長の石破茂新総裁(鳥取1区)。JR東京駅と出雲市駅(島根県出雲市)を結ぶ定期運行の寝台特急「サンライズ出雲」が運行25周年を迎えた昨年7月、中国新聞は石破氏にその魅力についてインタビューしていた。地方と東京を直結させる寝台特急を新人時代から愛用し、制作の勉強をする「学び場」でもあったという。「夜行特急がなくなると、地方が衰退する」との持論も展開した。 【画像】寝台特急の魅力を語る石破氏 ―寝台特急の魅力とは。 1986年の初当選から鳥取と東京の行き来はほとんどかつての寝台特急「出雲」(2006年廃止)で、通算で千回は乗った。飛行機で地元に帰り、演説会や支援者回りをして寝台特急で帰京する。列車に乗ることで気持ちをリセットできていた。 講演の準備や政策の勉強にも適していた。何せ誰にも邪魔されない。どこからどこまでの区間で本や論文を読むのかを決めると「この区間でここまで読んだ」と、強烈に記憶に残った。 ―定期運行の寝台特急はサンライズだけになりました。 全国的な復活などもってのほかと言われそうだが、私のような鉄道マニアからするとその逆だ。夜行特急がなくなると、地方が衰退するというのが私の持論。小さな駅で東京行きの表示を見ると、地続きでつながっていると感じてうれしい。うちの町と東京が直結しているというのは、ステータスだと思えるんだ。
中国新聞社