東北新幹線が一時運転見合わせ 福島で工事車両故障、4万人影響
2日午前5時5分ごろ、東北新幹線の福島駅構内で夜間工事の車両が故障した。影響で東北・秋田新幹線は東京―仙台間、山形新幹線は東京―福島間のいずれも上下線で一時運転を見合わせた。点検に時間がかかり、JR東日本は東京―福島間で午前10時50分ごろから折り返し運転を開始。午後0時半ごろ、全線再開した。 東北・秋田・山形新幹線は計76本が運休、計20本が最大約5時間半遅れ、計約4万3500人に影響した。東北地方で震度5弱を観測した地震とは関連がないとしている。 JR東によると、夜間工事の最後に線路上の支障物を確認する車両を走らせていたところ、車両からの油漏れが見つかった。福島―白石蔵王間で線路を点検するため運行を中断。漏れた油を拭き取る作業を続けた。 福島駅の改札周辺はスーツケースを持った人らが戸惑った様子を見せ、みどりの窓口に行列ができていた。仕事で栃木県に向かう途中で停車した宮城県富谷市の志賀俊太さん(32)は「再開の見込みが立たないので降りた。あいさつ回りの予定を変更しなければ」と話した。