BMXプロ・志賀さん「諦めず夢追い続けて」共栄高で講演 華麗なパフォーマンスも
京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校で9日、同校育友会(森野邊辰也会長)主催の講演会があり、自転車を自在に操るBMX(バイシクルモトクロス)のプロ選手で、パフォーマーの志賀勇也さん(26)=愛称BMX YUYA=が、逆境でも諦めない信念を持つことの大切さを伝えた。高い技術のパフォーマンスも見せ、生徒たちを魅了した。 志賀さんは大阪府箕面市出身。12歳の時にBMXに出合い、15歳から、平らな場所で自転車を回転させたり、ジャンプさせたりして技の難易度などを競うBMXフラットランドに取り組み、国内、世界大会に出場し、好成績を上げている。 志賀さんは20歳の頃、車に乗っていて交通事故に遭遇。全身10カ所を骨折、くも膜下出血を発症し、生死の境をさまよう大けがを負った。その後、懸命のリハビリで復活を遂げた。 講演では、入院中のリハビリで、手足が動くようになったが、回復できたのは、医師らいろいろな人たちの支えがあったからと感謝。入院中は「BMXで何かを残したい」と思うようになったという。 「この経験で、諦めない気持ちを抱き続けることの大切さが分かった」と語った志賀さん。生徒たちには「部活などで頑張っていることやプロ選手、有名人などになるという夢、希望を諦めず、頑張ってほしい」と呼びかけた。 パフォーマンスでは、華麗なスピンや高いジャンプを披露。ハンドルに乗り立ち上がっての走行や寝転んでいる人を飛び越える大技を次々とこなした。生徒たちは目の前で繰り広げられる技の数々に驚き、大きな拍手を送っていた。 進学、総合両コースの生徒約500人が聴講。2年の浦田凌仁さんは「夢を追い続けることの大切さを学ぶことができました。パフォーマンスは迫力があって圧倒されました」と話していた。