関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文9)影響力を見せつける機会にしていた
不正発注はどのくらいあるのか
福井新聞:福井新聞の【シバタ 03:25:33】といいます。よろしくお願いします。発注の適切性のことでちょっと教えていただきたいんですけれども、報告書の中に、ちょっとまだ報告書をしっかり読み込めてはいないんですけれども、この報告書の中に森山さんの関連5社の、直接、間接の発注件数と額が掲載されているかと思うんですが、このうち、先ほど来お話が出てきてる、金品の見返りとしてなされた不正な発注というのはどのくらいあると把握されてますでしょうか。 それと、その不正な発注の対応ですね。先ほどのお話ですと、価格操作というのは少ないというお話だったかと思うんですけれども、少しはあるということなんだろうと思うんですが、その不正な発注の対応っていうのをちょっと教えていただけますでしょうか。 司会:このまず、第1点の近接ということですが、なかなか1件1件照らすっていうのは難しいんですが、われわれが例示をさせていただいてるのは、156ページに、今日、何度か触れさせていただきましたけれども、2011年10月1日の森山さんから豊松氏に対する現金1000万の供与というものが、その約3週間前の塩浜工業への元請けにしてほしいというような要求と非常に近しい。あるいは、その下にあります関電不動産開発の担当者が、年度ごとに次年度の工事発注の増額要求などに応じているタイミングで一定額の商品券を受けていたという事例などを挙げさせていただいているところでございます。ごめんなさい、2点目は。
不正な発注の数は?
福井新聞:ごめんなさい。その不正な発注の数、全体的な、5社に対して行われた。 司会:分かりました。なかなか、非常に強い要求を受けて発注してるものもあれば、最終的に発注に、約束したけど至っていないものとか、枠を約束したんだけど、それを下回ってる場合もあるので、濃淡あるんですけれども、数字的なものを書いているところを挙げるとすると、第4章第2というところなんですけれども、ページ数で言わせていただきますと、100ページのところでございます。これも網羅的というわけではありませんが、デジタルフォレンジック等を通じて、本調査において認められた、本件事前発注約束等と、事前発注約束だとか事前の情報提供だとか枠取りといったものっていうのは、大小120件程度と。 ただ、1件の、100の脚注82というところにあるんですが、一度の約束の中で数十件の工事を約束したりだとか、その情報を提供したりしてるような事例もあるので、その件数としては、約、われわれとしては、俎上に上がったのは380件、延べと。延べと書いてる趣旨は、どうも、これ、同じような工事もあって、なかなか、ない合わせできない面もあるというようなところでございます。ここに数字が表れているというところを指し示したいと思います。 貝阿彌:ちょっと1つだけ。 司会:はい。 貝阿彌:それから、今の不正発注の中身の問題なんですがね、例えば1000万のものを1200万で発注するとか、あるいは必要もない工事を発注するとか、そういったものっていうのは、それは、われわれとしては把握はできていない。そういうものがあったというわけではないんですね。 ただ、要するに特定の取引先の関係者からの強い要求に従って、その要求に応ずる形で発注してるものがあると。で、それは必要なんだけれども、本来そういう特定の企業の関係者からの要求に従って発注するっていうのは、やっぱり不公正ではないかと。場合によっては、例えば競争入札にすれば、ほかが入ってきてもっと安い、低い金額で発注できたかもしれないわけですね。競争入札にしてれば、それが低くなったということは言えないわけですけれども可能性としてはあると。そういう意味で不正であるということですね。だから、そう単純ではないんですね。 司会:少し、委員長、外させていただいていますが、よろしいですか。