初登場から60年以上に渡りベストセラー “ちょい古スーパーカブ”と楽しく付き合いたい
定期的なエンジンオイル交換こそが絶好調の源
1958年にOHVエンジンを搭載して登場した初代スーパーカブC100シリーズに始まり、1966年にはOHCエンジンへとアップデートしたスーパーカブC50。 【画像】ホンダ「スーパーカブ90」エンジンオイル交換のポイントを画像で見る(11枚) 6ボルト仕様から12ボルト仕様へと進化したのは1980年代で、2007年には、遂に、キャブレターモデルの生産が終了して、FI仕様(フューエルインジェクション仕様)へと進化するなどなど、エンジンレイアウトに変更は無いながらも、細部の変更を含めると、星の数ほど仕様変更され続けてきたのがスーパーカブシリーズです。
そんな仕様変更を繰り返しながら、ベストセラーモデルの座に君臨し続けてきたスーパーカブシリーズは、初代モデルの登場が1958年なので、21世紀の現在に至る60数年間、作り続けられてきました。 ライダーの生誕年が初代モデルの登場以降であれば、「自分と同じ生誕年モデル」を探して乗ることができる、国内屈指のシリーズモデルです。 タフで壊れにくく、しかも頑丈なエンジンを搭載していたのが、スーパーカブ最大の特徴ですが、4ストロークエンジンのため、オイル交換は定期的に実践しないとエンジンコンディションを保つことができません。
オイル交換しようと、ドレンボルトを緩めたところ「コップ半分くらいしかエンジンオイルが出てこなかった!?」といったお話しもあるのが、スーパーカブでもあります。便利なバイクは、便利に使われてしまう宿命です。 メンテナンスが二の次にされてしまうことは珍しくなく、ユーザーのご都合主義で、走らせ続けている車両も少なくありません。 部品量販店のサービス部門でメカニック経験があるバイク仲間にお話しを伺うと、「オイル交換」依頼でピットに入ってきたバイクのドレンボルトを緩めたところ、お猪口一杯くらいしかオイルが出てこなかったり、酷いものになると、真っ黒な、たまり醤油のようなオイルが、ポトッ、ポトッと2~3滴程度しか出てこなかった経験もあったそうです。 そんなバイクの多くが4ミニ系モデルで、なかでもスーパーカブでは、そのような実例を何度も経験したことがあるそうです。