初登場から60年以上に渡りベストセラー “ちょい古スーパーカブ”と楽しく付き合いたい
大切なエンジンオイルが無くなるほど、走り込まれてしまったようですが、これはオイル交換以前のお話しだと思います。何らかの問題があるから「エンジンオイルを消費してしまう」のだと思いますが、しっかりメンテナンスを行えば、それこそ10万キロ超も夢ではないモデルが、スーパーカブシリーズです。 ここでオイル交換したモデルは、1974年型のスーパーカブ90になります。オイル量を確認すると、アッパーレベルを明らかに超えるほど多くのオイルが注入されていました。 小排気量車の場合は、オイル量が多過ぎるとクランク運動時のロスになってしまい、スムーズかつ力強くエンジンが回らないこともあります。また、エンジンオイルを入れ過ぎたことによって、走行中にクランクケースのブリーザーからオイルを吹き出してしまうこともあります。これは要注意です。 吹き出したエンジンオイルがリヤタイヤに付着してしまうこともありますので、これは大変危険です。そのようなことにならないためにも、エンジンオイルの注入時には、既定のオイルレベルを守るように心掛けています。 パワフルな大排気量エンジンと比べ、非力な小排気量エンジンでは「オイル注入量」や「オイル粘度」が走行性能に大きな影響を及ぼすことも多いです。楽しく走り続けるためにも、定期的なエンジンオイル交換と規定のオイル注入量、そして使用状況に合わせたオイル粘度をチョイスして、楽しい走りを維持したいと思います。
たぐちかつみ