公立学校教員の採用倍率が過去最低の2・2倍…5年連続で更新、なり手不足に歯止めかからず
公立学校教員の2024年度採用試験で、採用倍率が小中高校全てで過去最低となったことが26日、文部科学省の調査でわかった。小学校は前年度比0・1ポイント減の2・2倍で、5年連続の最低更新。中学校は4・0倍(前年度比0・3ポイント減)、高校は4・3倍(0・6ポイント減)だった。教員の「なり手不足」に歯止めがかかっていない実態が浮かんだ。 【写真】内申書、中学校の間でなぜこんなに違うのか
全国68の都道府県・政令市の教育委員会などが23年度に実施した試験の状況を、文科省がまとめた。小中高校など全体の採用倍率も、3・2倍(同0・2ポイント減)で過去最低だった。
文科省の担当者は「大量採用世代の退職で採用を増やしている一方、既卒者を中心に受験者そのものが減っている。教職の魅力向上に取り組んでいく」としている。