石破首相「130万円の壁」見直しに否定的…「正当性をどこに求めるか」
参院は6日午前、石破首相(自民党総裁)と全閣僚が出席して予算委員会の総括質疑を行った。首相は、年収が130万円を超えると配偶者の扶養から外れて社会保険料を支払うことになる「130万円の壁」を見直す必要性について、疑問を呈し、否定的な考えを示した。 【比較表】「壁」引き上げを巡る政府と国民民主の主張の違い
首相は答弁で「社会保険制度は相互扶助を目的としている。税金で肩代わりする正当性をどこに求めるのか」と述べた。
「130万円の壁」を巡っては、立憲民主党が対策を講じるように主張し、衆院に関連法案を提出している。
また、首相は、地震と豪雨災害に見舞われた石川県・能登半島の復旧・復興を巡り、「私も同じ日本海側の育ちで、冬のきつさは実感している。日本海側の感覚を理解しながらやりたい」と語り、積雪などを見込んだ被災者支援策を強化していく考えを示した。